大谷翔平、3試合ぶり35号2ラン！ 136メートル特大アーチに本拠地熱狂…リーグ単独トップに再浮上

【MLB】ドジャース－パイレーツ（8月9日・日本時間10日／ロサンゼルス）

　ドジャースの大谷翔平投手がパイレーツ戦に「1番・DH」でスタメン出場。3回の第2打席で3試合ぶり35号2ランを放った。ナ・リーグ本塁打数は、この試合を前にオズナ（ブレーブス）に並ばれていたが、再び単独トップに立った。チーム116試合目で35本は、キャリアハイのシーズン48.9本ペース。本拠地ドジャースタジアムはスターの一発に大歓声が挙がった。

　3回裏、1死一塁で迎えた第2打席は、初球をファール、2球目を見逃して初回の第1打席と同様、早々と追い込まれてしまう。1球を見送ってカウント1－2で迎えた4球目、パイレーツのケラー投手が投じた88.4マイル（142.2キロ）のスライダーを捉えた。打球は、右中間スタンドへ飛び込む打球速度113.9マイル（183.3キロ）、飛距離448フィート（136.5メートル）の爆速＆特大の2ランとなった。

　前日までの打撃成績は112試合、440打数133安打、81打点、34本塁打、32盗塁、打率.302、OPS1.008。ここまで10打席無安打に終わっていた中、11打席ぶりのヒットが豪快弾となった。

　7月13日（日本時間14日）のタイガース戦で日本人選手初のMLB通算200号に到達する29号ソロを放つと、16日（同17日）のオールスターゲームでは、こちらも日本人選手初となるフェンスオーバーの3ランを記録。そして21日のレッドソックス戦で放った飛距離473フィート（約144.2メートル）の特大ホームランで、日本人初の4年連続30号。さらに25日（同26日）のジャイアンツ戦で日米通算250号と、7月も数々の記録を達成していた。

　8月に入っても、2日（同3日）のアスレチックス戦で今季33号3ラン。それまで、ドジャース移籍後ワーストの19打席ノーヒットに終わっていた中、9回の第5打席で20打席ぶりの快音が起死回生のアーチに。打球速度116.3マイル（187.2キロ）、飛距離405フィート（123.4メートル）という大谷らしい衝撃の一発で復調をアピールすると、5日（同6日）のフィリーズ戦の第4打席に、左中間スタンドにギリギリ届く今季34号を放っていた。

　また、3日には、今季の盗塁数が30個に到達し、1シーズンに30本塁打以上と30盗塁以上の「30-30」を達成。メジャーリーグで過去に「30-30」をマークした選手はいるものの、DHの選手としては史上初の快挙となった。なお、この日は自身初の1試合3盗塁に成功。その後、5日（同6日）にもツーベースを放った後に盗塁を決めて今季の盗塁数を32個に伸ばしたことで、日本人選手として初の40本塁打・40盗塁の超大台も視野に入れている。

　ナ・リーグのタイトル争いの主役である大谷は他にも、3割30本塁打30盗塁のトリプリスリーや、メジャー史上初の「50‐30」、2012年のミゲル・カブレラ（タイガース）以来12年ぶりの三冠王などにも注目が集まっている。

（ABEMA『SPORTSチャンネル』）