【明治安田J1リーグ】セレッソ大阪 0-0 FC町田ゼルビア(8月7日/ヨドコウ桜スタジアム)
物議を醸す判定となった。FC町田ゼルビアのFW相馬勇紀がボックス内でヘディングを試みるも、頭が競り合ったセレッソ大阪のDF西尾隆矢の後頭部に直撃。結果的に危険なプレーとなったことでイエローカードが提示されたものの、ファンからはジャッジに異論の声も挙がっている。
問題となったのは27分の場面。町田のMFナ・サンホが右サイドからクロスを上げると、ファーサイドに流れたボールに対して相馬と西尾が反応する。
先にボールを触ったのは、バックヘッドの形でクリアした西尾。しかし、直後に背後から飛び込んだ相馬の頭が後頭部に直撃する。ピッチに叩きつけられる形で倒れ、メディカルスタッフが駆けつけた。
このプレーに対して主審は、相馬に対してイエローカードを提示。相馬は西尾がバックステップで寄ってきただけだというジェスチャーで抗議していたが、判定は覆らなかった。
ただ、相馬はボールを見ながらヘディングを試みた中で、死角から西尾の頭が出ていきた偶発的な接触でもあった。解説を務めた原一樹氏は、「西尾選手は後ろが見えていなかったかもしれないですね。相馬選手もクロスに対して、肘でいっているわけではなく、頭でゴールを狙いにいった。西尾選手がきているのは分からなかったはずですし、意図して削りにいったわけではないと思います。ただ、結果的に危ないプレーには見えましたね」とコメントした。
西尾は脳震盪のチェックなどを受けたが無事にプレーに復帰。ただ、SNS上のサッカーファンの間では、「頭部や頸部へのダメージを考えたら間違いなくレッドカード相当だと思うのだが、大丈夫か?」「これで相馬にイエローは何故です・・?」「頭揺れるようなプレー、危険やと思う」「まじで危ない」「イエローはどうかなぁ」など意見が割れるプレーとなった。
2023年1月からポルトガルのカーザ・ピアにレンタルで在籍していた相馬は、今年7月に保有元の名古屋グランパスに戻った後、町田に電撃移籍。この日が町田デビュー戦となり、68分までプレーした。
なお、試合はスコアレスドローに終わり、C大阪は4試合勝ちなし(3分1敗)。一方の町田は2戦未勝利(1分1敗)となり首位の座をキープしているものの、2位に浮上した鹿島アントラーズとのポイント差が3に縮まることとなった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)