堀江貴文が政治家を志す学生たちを叱咤激励「選挙は面白い、あれはお祭り」「時間は有限。ダラダラしていたらすぐに歳を取る」
【映像】学生部の面々に厳しく指摘する堀江貴文氏
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 実業家の堀江貴文氏が9日、『ABEMA Prime』に出演し、各政党にある「学生部」のメンバーたちを叱咤激励した。学生部は主な目的として「若者を政治につなげる」「若者の研修」「若者の意見を政策に反映する」などがあり、現役議員を含む党員たちと意見交換をすることで、政治に変化や刺激を与えたり、若者に参加を促す狙いがある。自民、立憲、維新、国民の学生部メンバーと議論した堀江氏は、かつて衆議院選挙に立候補した経験から「選挙は面白い」「時間は有限。ダラダラしていたらすぐに歳を取る」と強烈なメッセージを発した。

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■都知事選で石丸伸二氏がブレイク「既成政党はネットを利用する気がないのか」

 冒頭から話題に出たのは7月に行われた東京都知事選。小池百合子氏と蓮舫氏の一騎打ちとされた事前の構図をひっくり返し、前安芸高田市長の石丸伸二氏が2番目につけたことが注目された。これに堀江氏は「石丸さんは『もっと票が取れたかもしれない』と話していた。彼は意見が50対50になるような政策について『いい政策』という人。だから例えば東京にカジノやF1を誘致するとか、東京を直轄区にして『最後の都知事になります』とか、小池さんが絶対に言わないようなことを政策にしていたら、もっと票が取れたかもしれない」と述べた。その上で、日本維新の会が独自に候補者を出せず、かつ石丸氏の支援もできなかったことに「維新の会は元々はスターをどんどん擁立していた。橋下徹さんの時からそうやって強くなってきたのに、都知事選で目玉候補を用意できなかったのは全然ダメ」と指摘した。

 学生部の役割には、SNSを利用した情報発信の活性化がある。堀江氏はこれについても石丸氏の動きに各党が及ばなかったと指摘した。「既成政党はネットを利用する気がないのか?」と切り出すと、学生たちに向けて「あなたたちは、そういうのを積極的にやらなきゃいけない立場だ。ネットを利用して石丸さんのように票を取っていく。石丸さんよりも大きく、組織力があるのにも全然ダメだった」と語ると、日本維新の会のFrank Aramonoさんは「私たちもインスタグラムやTikTokなどをもっと活用しようと提言しているが、不十分な部分があると思う」とした。また堀江氏は「政党のトップがそういう問題意識を持っていない。国民民主の玉木雄一郎さんは党首の中では、かなりマシ。それでもマシという程度だ」と続けた。NPO「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星氏も「石丸さんのSNSの使い方と、既存政党のそれとは全く違うと思う。小池さんや蓮舫さんの動画は支持者向け。ただ石丸さんの動画は切り抜きで、エコーチェンバーの外にいる人たちに投げかけていた。要するに”石丸さんを切り抜ける自分”というのが、情報の優位性を持つということだ。既存政党の人たちはSNSを大きなプラットフォームとしかとらえていないが、実態は小さな個の集合体。自分たちが『私、石丸さんという人を応援している』ということでコミュニティで有利に立てるのが、圧倒的な違いで、既存の政治家も政党の人もそれは全然やっていない」とした。

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■「自分たちが候補者を応援する選挙をやらなきゃダメ」

 堀江氏は2005年8月、いわゆる「郵政解散」に伴う選挙で、当時の広島6区から無所属で出馬。自民党を飛び出し、新党を結成した亀井静香氏と対決したことが話題になった。自民党学生部・全国協議会会長の田口辰典さんが「日本の停滞を引き起こしたのは国民が選挙に行かなくなる、政治に興味なくなった無関心。周期的に石丸さんみたいな優秀な方は現れるかもしれないが、1年もしないうちに飽きちゃって、そうしたらはしごを外される」と語ると、堀江氏は当時の小泉純一郎総理の話を引き合いに出した。「小泉さんの時は面白かった。郵政選挙の時、うちの選挙区は、投票率80%くらいだった」と驚異的な盛り上がりを見せた当時を振り返った。

 実業家の薄井シンシア氏も「学生のみなさんはすごく真面目で、すでに政治に関心がある方だけど、大半の学生は興味がない。内輪だけでやっていても広がらない。自民党の田口さんの話を聞いていて、すごく真面目だけど、楽しいというのは感じない。楽しくないと関心がない人は振り向かない」と訴えた。これに堀江氏も「面白くないとみんなやらない。選挙は面白い。自分たちが候補者を応援する選挙をやらなきゃダメ。自分たちでこの候補者を当選させたという達成感は楽しいと思う。あれはお祭りだから、とりあえず手伝いに行こうよというのでもいい」と添えていた。

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■「時間は有限。ダラダラしていたらすぐ51歳になっちゃう」

 堀江氏のテンションがさらに上がったのは、国民民主党・学生部の代表を務める井之口満耶さんが将来のビジョンを語った場面だ。井之口さんが「私は社会人経験を積んでから、30歳ぐらいには出馬できたらいいなと思う」と発言すると、堀江氏は「社会人経験を積む?悠長なことを言っている。遅い方がいい理由って何がある?経験を積むっていう概念もそれが何の役に立つのかわからない。あなたの寿命は大して長くないのだから」と指摘した。さらに田口さんが「18歳で選挙に出ましょうとなっても政治資金がない」と言うと、「金がないことを言い訳にするな」とピシャリ。「時間は有限。俺は51歳だけど、ダラダラしてたらすぐに51歳になっちゃう」とまくしたてた。

 学生時代に起業した堀江氏。年齢にこだわる理由は「人間は残酷なもので歳をとると、元気な人と元気じゃない人が出てくる。40代にもなると、もうダメな人、体力がない人はボロボロ。何にも考えずに突き進めるのは20代や30代前半ぐらいまで。俺はたまたま体力があるから51歳になってもバリバリできるけど、自分の同級生とか見ていると、くたびれている人も多い」と力説していた。
(『ABEMA Prime』より)

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