【映像】PK?シュート態勢から相手選手に倒された瞬間
【映像】PKが妥当?シュート態勢から相手選手に倒された瞬間

【明治安田J1リーグ】ジュビロ磐田2-1鹿島アントラーズ(8月11日/エコパスタジアム)                      

【映像】PKが妥当?シュート態勢から相手選手に倒された瞬間

 堂々の“確信PKジャッジ”の瞬間だ。ジュビロ磐田vs鹿島アントラーズで、上村篤史主審が的確な位置取りからボックス内の接触を見極め、鹿島のPKを宣告。磐田ファンから不服な声も挙がったものの、そのレフェリングは的確なものだった。

 注目のシーンは、ゴールレスで迎えた34分だった。鹿島が右サイドを攻略してゴール前に侵入し、MF柴崎岳クロスを上げる。これを収めたMF名古新太郎の丁寧な落しから師岡柊生がシュート態勢に入ったところ、ボックス内で相手選手に倒された。

 その瞬間を、上村主審は見逃さなかった。一部始終を真後ろからじっと見つめ、笛を強く吹く。ペナルティスポットを指差し、鹿島のPKを力強く宣告した。

 ファウルを取られた磐田選手は主審に詰め寄り、異議を唱える。しかし主審は冷静に諭しながらVARと連携を取ると、判定は覆らないままPKが行われ、その結果、磐田は先制点を許すことになった。

 SNSでは「え?あった?」「何がPKなのかさっぱりわかんないん」「んなバカな」「いやぁ判定際どくないか?」と納得のいかない声が多く挙がるも、中継映像でリプレイが流れると、目の前でボックス内の接触を凝視する主審の姿が映し出されていた。これには解説・名良橋晃氏も「レフェリーがいいところで見ていましたよね」と話、同じく解説・成岡翔氏も「いいところでしっかりと見ていました」とジャッジを下した上村主審の“ポジショニング”を称賛した。

 1級審判員の資格を持つ39歳の上村主審はこの試合がJ1通算26試合目の主審。普段は中学校教師との二足の草鞋を履いているというが、的確すぎるポジションと堂々とした“確信PKジャッジ”で、試合をコントロールしてみせた瞬間だった。

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