これぞ超早指し戦!?爆速の指し手は、チームメイトも笑うしかないほどのスピードだった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」本戦トーナメント1回戦・第3試合、チーム豊島 対 チーム斎藤の模様が8月17日に放送された。元チームメイトの対決となった糸谷哲郎八段(35)と高見泰地七段(31)の一戦は、対局開始と同時に目にもとまらぬ速さで進行。チーム斎藤の控室からは「過去最速じゃないですか!?」と驚きの声が上がっていた。
チーム豊島の1勝で迎えた第2局では、第3回大会でチーム糸谷・フォーカス+1のチームメイトだった糸谷八段VS高見七段の対決が実現。糸谷八段は「公私ともにいろいろお世話になっている」、高見七段は「(第3回大会で)チームに指名してもらった感謝は盤上で伝えるもの」と深い縁を持つ両者が相対する形で対局場へと向かった。
糸谷八段といえば棋界きっての早見え早指しとして知られており、対局開始が告げられると早速トップスピードで着手。しかし、高見七段も元リーダーの序盤戦術はもちろん知り尽くしている。「将棋は妥協無く早指しでバシバシ来るので、その勢いに押されないように」と遅れをとることなく、それを上回るほどのスピードで矢倉対雁木の戦いへと展開していった。
超爆速での進行に、チーム斎藤の控室では三枚堂達也七段(31)が「ひえー!過去最速じゃないですか!?もうお互いに45秒以上増やした!」。主将の斎藤慎太郎八段(31)も笑わずにはいられない様子だった。驚いたのはファンも同じ。ABEMAの視聴者からは「早い」「はやっ」「恐ろしいスピード」「ラリーだわ」「ひえー」「餅つきみたい」「もう音が卓球なのよ」など多数の反響が寄せられていた。
対局は、高見七段が優位に進め一時は勝率70%前後までリードを築いたものの、ここから糸谷八段が持ち前の“ワールド”の本領を発揮。怪力で局面をひっくり返す剛腕ぶりで、167手の熱戦を制してみせた。
◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)