【明治安田J1リーグ】FC東京0-0東京ヴェルディ(8月17日/味の素スタジアム)
FC東京の元日本代表DF森重真人が、近距離から強烈なシュートを側頭部に浴びると、そのままピッチに倒れ込んだ。FC東京の選手だけでなく、東京ヴェルディの選手たちも森重を隠すように壁を作り、東京Vのサポーターたちも森重への温かい声援を送る一幕がありSNSでは「敵味方関係ない声援が素晴らしい」「ヴェルディサポも森重コールしてくれた。ありがとう!」と反応している。
ゴールレスで迎えた80分。東京VがGKマテウスの低弾道パスから一気に攻撃を加速させると、右サイドの松村優太を経由してボールは中央の染野唯月の下へ。
染野はボックス手前のミドルレンジから右足を振り抜く。するとこの強烈なシュートは、ちょうどコース上にいた森重の側頭部を捉えた。森重はそのままピッチに倒れ込むと、実況を務めた桑原学氏もすぐに「これは大丈夫ですかね?倒れ方があまり良くありませんでした」と心配の声を上げた。
森重の周りにいた両チームの選手たちはすぐにドクターを呼び寄せる。さらに桑原氏が「状態が重くなければいいのですが、一ついい光景としては青赤と緑の選手が肩を組んで森重を隠します」と伝えるように、森重を中心にFC東京と東京Vの選手たちが壁を作って治療の様子が見えないようにした。
これを受けてスタジアムは一時騒然となるも、FC東京と東京Vのサポーターたちが声を合わせて「森重!森重!」と大声援とともに拍手で森重を後押しした。
さらにSNS上では「なんともありませんように」「森重無事であってくれ」と森重を心配する声や「ヴェルディ側からも森重に対して拍手して鼓舞してる」「ヴェルディサポーターも応援してくれてる」「ヴェルディサポも森重コールしてくれた。ありがとう!」「敵味方関係ない声援が素晴らしい」と両チームのサポーターの振る舞いを称える声も多く見られた。
森重は脳震盪の疑いにより、ストレッチャーに乗せられて交代に。18日朝に自身のSNSで無事回復したことを報告、「両チームのファンサポーターの皆さん、声援ありがとうございました」とサポーターや関係者への感謝の想い綴っている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)