えっ、何が起きたの…!?西武・野村大樹の「走塁妨害」なぜとられた?球場騒然の“物議を醸したシーン”元NPB審判員が解説
【映像】物議を醸した“走塁妨害”のシーン

8月14日にベルーナドームで行われた埼玉西武ライオンズ対福岡ソフトバンクホークスの一戦で、西武・野村大樹が走塁妨害をとられた場面について、元・NPB審判員の坂井遼太郎氏が言及した。

【映像】物議を醸した“走塁妨害”のシーン

4-1、西武が3点リードで迎えたこの試合の9回表・ソフトバンクの攻撃。この回先頭の7番・石塚綜一郎は、西武の4番手・アブレイユが投じた初球を打って、一塁線付近を転がるボテボテのゴロに。これをアブレイユは慌ててマウンドを駆け下りながら掴むと、そのまま一塁ベースを踏むこととなったが、一塁塁審がアウトをコールする一方で、球審はファーストを守る野村大樹の走塁妨害を宣告。これにより、石塚は一塁に出塁することとなった。

この場面について坂井氏は、8月16日にABEMAで放送されたABEMA『バズ!パ・リーグ』にVTR出演した際に「今回は一塁手が打者走者の走塁を妨げたという理由で走塁妨害になった。まずはじめは、打者走者(石塚)と、守備をしようとしていた投手(アブレイユ)が接触しそうになったんですね。それで打者走者は、守備者が優先なので投手を避けた。あのまま当たっていれば守備妨害と判定され、アウトになっていたので」と、仮に打球を処理していたアブレイユと石塚が接触していたとするならば、走塁妨害ではなく石塚の守備妨害になっていた場面であったとした上で、「次は打者走者に優先権が移る。なので、この一塁手は、打者走者を今度は避けないと走塁妨害になるというルール」と、優先権という意味で、最初の段階では「アブレイユ>石塚」であるために、石塚側に守備妨害になる可能性が生じ、アブレイユの打球処理が終わった後は、今度は「石塚>野村」となるため、野村が走塁妨害をとられる可能性のある状況であったと解説した。

そうした上で坂井氏は、「野球は、野手同士が結構離れている。なので打球に対して複数の野手が重なるということは、あまりないケースではあるんですが、今回はそれが起きたがゆえに守備妨害もあり得るし、走塁妨害もありえるようなプレーだった」と、結果的には野村の走塁妨害がとられる形となったものの、プレーそのものは、どちらの妨害にもなり得るものであったとした。

こうした妨害判定を下されないための注意事項として「大前提、守備者が優先。これを最初に覚えておくべきなんですね。守備をしないというふうな判断ができた瞬間に、次は退くということをしないと走塁妨害が発生する。そこまで考えないといけないかなと思います。ただ、これだけ密集した場合にどうしても防げない時がある。おそらく野球をやっていても一生に一回あるかないかのプレーなので、割り切って全力でプレーするというのもいいと思います」と、理想としては前述の“優先権”の概念を頭に入れて守備・走塁を行うことが望ましいものの、実際には滅多に発生しない場面であるため、あえてそこは気にせずに割り切る形でプレーするのもひとつの手であると語った。

(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)

なぜ?L野村の“走塁妨害”とられた理由は?
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