【WWE】RAW(8月19日・日本時間20日/フロリダ・サンライズ)
日本人女子レスラー2人の“独特すぎる”連携からの空中ダイブ。対戦相手2チームを次々と一掃した手際のいい連続攻撃だったが、一瞬ロープに激突しながら不自然に落下するヒヤヒヤシーンからの美しい“着陸”に「ミスかと思った」「失敗したのかと…」とざわめくひと幕があった。
WWEタッグ王者・アンホーリー・ユニオン(アルバ・ファイア&アイラ・ドーン)と、シェイナ・ベイズラー&ゾーイ・スターク、イヨ・スカイ&カイリ・セインの3チームによるタイトル戦でそれは起こった。イヨ&カイリの“失敗風”リフトからの観客を大興奮させた素晴らしいダブルチームに注目が集まった。
このところ抗争が激化している格闘系女子シェイナとカイリの攻防から始まった流れるような展開。カイリがロープワークからシェイナをヘッドシザースで飛ばし、腹への蹴りで場外に排除すると、“ダメージCTRL”イヨ&カイリがリング中央を占拠。「イヨ〜!」と一声かけ、手拍子で観客を煽りながら、イヨが「来いよ」とカイリを呼び込む。
走り込んできたカイリをイヨがリフト、そのままリング下のシェイナへとダイブかに見せかけるが、ロープに身体を預け、その反動で尻を浴びせるように着地。リング下で身構えていたシェイナ&ゾーイを巻き込み一網打尽にすると、自らは綺麗に軟着陸。勢いに乗ってそのまま立ち上がりさらに観客を煽り続けた。
ABEMAの実況・塩野潤二アナウンサーも「これはユニークな技!」とリアクション。ファンの間ではリフトからダイブの合体技が失敗したように見えたか「失敗したのかと…」「今のは成功なの?」「ミスかと思った」と一瞬ざわついたが、落下地点から着地までのスマートな流れに「結果オーライだ」「ナイス修正」の声も。狙い通りだとしたら斬新、初動がミスだとしてもナイスリカバリーと日本人コンビの巧さが光る攻撃となった。
その後、リングに残されたイヨがもう一つのチーム・リング下のアルバ&アイラにも完璧なトペを決め敵チーム2組を一瞬で一掃し観客を沸かせた。
試合は3チームが入り交じる乱戦のなか、首尾よく攻撃参加に成功した王者チームのアイラがシェイナを抑え込み勝利。惜しくもタッグ王座返り咲きとはならかったイヨ&カイリだが、怪我人続出で勢いを失っていた“ダメージCTRL”にあって、この試合では復活を感じさせるインパクトある攻撃を連発した。(ABEMA/WWE『RAW』)