【写真・画像】 1枚目
【映像】2度も吹っ飛ぶ衝撃KO

 対戦相手が2度も吹っ飛ぶ衝撃KO。ボディで嫌がり腹を隠す相手に、アッパーなど間髪入れず打ち分けの強打で、相手はロープでバウンドした勢いのまま前から崩れてKO。衝撃決着に場内が騒然となった。

【映像】2度も吹っ飛ぶ衝撃KO 

 8月22日に後楽園ホールで行われた「LIFETIME BOXING FIGHTS23」で、アヌラック・マドゥア(タイ)と大湾硫斗(志成)が対戦。大湾が2度の豪快なダウンを奪いTKO勝利を収めた。昨年6月の日本王座戦での敗戦以来4連勝と再びタイトル獲得へ向けて意気込みを示した。

 海外選手を相手に連勝中の大湾は、WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級10位。マドゥアは過去対日本人7連敗と日本人にとっては相性のいい相手だ。

 開始から互いに拳を合わせながら距離を探る戦い。マドゥアが大振りのフックを見せるが、大湾は下がりながら冷静に対処。時折、相手の顔面を触りながら、コーナーに詰め、的確なボディ打ち。ラウンド終盤には一気に距離を縮めていく。

 2ラウンド、ゴングから一気に相手の胸元に飛び込む大湾。ABEMAで試合を解説していたプロボクサーでジムの同門でファイトスタイルをよく知る木村吉光が「ここから右の上を狙うと思う」と話せば、直後、右の強烈なアッパーから左フックを連打。打ち抜かれたマドゥアは横にふっとばされて最初のダウンを喫する。

 すぐに立ち上がったマドゥアは試合に復帰。ダウンを取り返そうと捨て身の連打で勝負に出るが、大湾は落ち着いて対処。さらに伸びる右、さらにはコーナー際での左と強いパンチで追撃してダメージを与え続ける。

 すると、ここからはマドゥアは防戦一方。大湾のボディなどで徐々に削られるとやや戦意喪失ぎみに。最後は強烈な右に相手が顔を背けるところに、間髪入れずの豪快な左フック。マドゥアがロープサイドに吹っ飛び、その反動から前にガクリと落ちて試合終了となった。

 ボディ攻撃を露骨に嫌がるマドゥアに対して、最後は顔面へ的確にグサリ。大湾の攻撃にファンからは「ヤバすぎる」「顔面がノーガード」「相手もうやる気がなかったな」「腕を下げてL字ガードの空いた顔に当てた」などの声。
 
 2ラウンドほぼノーダメージでの快勝も、解説の木村は「すぐ練習を開始しそうな顔。この試合でも反省点は見えたんじゃないだろうか」と同門ならではの厳しいコメント。本人も勝利マイクでは「もっと強くなれると思えた試合だった。常にチャンピオンになりたいという気持ちはあるので頑張ります」と気を引き締めていた。

【映像】2度も吹っ飛ぶ衝撃KO
【映像】2度も吹っ飛ぶ衝撃KO
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