【明治安田J1リーグ】ガンバ大阪 2-2 アビスパ福岡(8月24日/パナソニックスタジアム吹田)
まるでゲームのような超絶テクニックだ。ガンバ大阪のFW宇佐美貴史が、正確無比なダブルタッチでアビスパ福岡の守備陣を完全に手玉に取って見せた。ファンも「ウイイレみたいになっとるやん」「なんじゃそのドリブル」と驚きを隠せない様子だった。
青黒軍団の王様がチケット完売の33,878人が駆けつけたスタジアムを魅了した。2-2で迎えた65分だった。宇佐美はバイタルエリアから縦パスを出すと、FW坂本一彩を経由して再びボックス内でボールをもらう。
背番号7は右足インサイドで左方向に持ち出すファーストタッチで1人目をかわし、その直後に素早く左足インサイドで右方向に切り返すセカンドタッチで2人目を突破。ボールと足が磁石でくっついているようなダブルタッチで相手守備を破壊し、右足で狙いすましたシュートを放った。
シュートはファーポストからわずかにゴールの枠を外れたが、圧倒的な宇佐美の個人技に福岡守備陣は完全崩壊。かつてのチームメイトで、この試合の解説を務めた元日本代表MFの橋本英郎氏は、「すごいですね」と声を漏らした後、「細かいタッチでシュートコースを探しながらのドリブルなので、(守備側は)飛び込めないですよね。でも、打たれたら困るので出ないといけないんですけどね」と、後輩の超絶テクニックを褒め称えた。
このプレーにはサッカーファンも大興奮。SNSには「宇佐美うますぎ」「えぐいドリブルやな」「こんなんメッシやん」「これ誰が止めれるの?」「Jリーグで1番凄いかもしれない」「今年の宇佐美はキレッキレ」「やっぱりスペシャルやなぁ」「ぬるぬるドリブルえぐい笑」「ウイイレみたいになっとるやん」「なんじゃそのドリブル」など称賛の声が並んだ。
宇佐美は48分に左サイドで高速ボディフェイントから相手を一瞬かわし、高精度クロスで坂本のゴールをアシスト。今節を終えて9ゴール・6アシストと大車輪の活躍を見せており、10年ぶりのJ1制覇を目指すチームを引っ張っている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)