林官房長官、台風10号の接近に「鹿児島県に暴風波浪高潮特別警報の可能性」注意呼びかけ
【映像】土砂崩れが起きた現場周辺の様子

 林官房長官が28日、定例記者会見で九州地方に上陸とすると見られる台風10号について、注意を呼びかけた。台風10号は今後、西日本さらには東日本へと近づく可能性があると見られている。会見で林官房長官は「鹿児島県に暴風波浪高潮特別警報を発表する可能性がある。九州南部では記録的な大雨となり、大雨特別警報を発表する可能性がある」と述べた。台風10号関連の発言は以下のとおり。

【映像】土砂崩れが起きた現場周辺の様子

 「台風10号は29日にかけて、九州南部に非常に強い勢力で接近する見込みで、その後九州に上陸する恐れがある。これまでに経験したことのないような暴風・高波・高潮が予想され、鹿児島県に暴風波浪高潮特別警報を発表する可能性がある。九州南部では記録的な大雨となり、大雨特別警報を発表する可能性がある。河川の増水や氾濫、土砂災害、低い土地の浸水にも最大級の警戒が必要だ」

 「この台風の影響で、愛知県蒲郡市で土砂崩れが発生し、住宅にいた5人が巻き込まれ、2名は救出したが、引き続き警察・消防・自衛隊で、3名の方の救助に全力であたっていると報告を受けている」

 「交通機関については、高速道路は東名高速道路など3路線・30区間で通行止め、新幹線は九州新幹線で運転見合わせ、空港は117便が欠航との報告を受けており、今後さらに影響が拡大する恐れがある。このような状況を踏まえ(岸田)総理からは、国民に対する情報提供を適時的確に行うこと、地方自治体と連携し、住民の避難支援等の対策に万全を期すこと、被害状況を迅速に把握し、災害応急対策に全力で取り組むこと、との指示があった」

 「政府においては、松村防災担当大臣を本部長とする特定災害対策本部を設置、開催しており、総理からの指示を踏まえ、万全の対応を取る。国民のみなさまにおかれましては、お住まいの地域の避難情報や、最新の気象情報にご留意をいただき、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、これらのことに警戒していただくとともに、少しでも危険を感じれば、躊躇せず早め早めに自らの命を守る行動を取っていただくように、お願いしたい」

ABEMA NEWS)

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