【明治安田J1リーグ】FC町田ゼルビア 2-2 浦和レッズ(8月31日/国立競技場)
浦和レッズの守備を支えてきたCBにとっては、悔やんでも悔やみきれないだろう。FC町田ゼルビア戦でDFマリウス・ホイブラーテンが、自陣で胸パスを試みるも失敗。同点ゴールを許すキッカケを作ってしまった。
浦和のノルウェー人DFが痛恨のミスは犯したのが、1点リードで迎えた49分だ。町田が蹴り込んできたロングボールをホイブラーテンが処理。プレッシャーを感じていなかったのか、安全にヘディングで弾き返すのではなく、近くの味方に胸パスで繋ぐプレーを選択した。しかし、これが失敗してしまう。
当たり損ないの胸パスは中途半端な場所にぽとりと落ちてしまい、味方が誰も反応できず。町田のMF荒木駿太に拾われた。そこから一気に攻撃のスイッチを入れられ、ボールを受けたMFナ・サンホが左サイドを突破してクロス。中央のFWオ・セフンがホイブラーテンの前に入り込んで強烈なヘディングでネットを揺らした。
ホイブラーテンにはやはり批判的な声が。SNSでは「なんだ今のパス…」「やらかしたなぁ。なぜ中途半端な胸パスにしたのか」「あの胸パスいらんでしょ」「不用意や」「何してんねん」などパスミスを指摘するものや、「簡単に前入られすぎだろ」「完全に後手になってるじゃん」とヘディングシュートを打たれた対応を批判する耳の痛いコメントが散見された。
29歳のノルウェー人DFは、浦和加入1年目の2023シーズンにJ1ベストイレブンを受賞した実力派。その実績や能力の高さが知れ渡ってるからこそ、ファンからは厳しい声が殺到したとも言える。
解説の太田宏介氏が「ナ・サンホにフリーでクロスを上げさせてしまったので、もう少し寄せたかったですよね」と指摘すると、同じく解説の福田正博氏は「ホイブラーテンとしてはオ・セフンに前のポジションを取られたので、ちょっとどうにもならないですよね。抑えられなかったですから。(オ・セフンに)あの身体であのポジションを取られたら、どうすることもできないですよね」と身体の入れ方について苦言を呈した。
激闘となった試合は、90+8分に町田が2度目の同点ゴールを決めた直後にタイムアップ。それぞれ勝点1獲得にとどまり、町田は首位の座をサンフレッチェ広島に譲り、浦和は12位のまま(2試合未消化)となった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)