今の時代では考えられないが、「ドラゴンボール」といえばたまにあるハレンチシーンも多くの少年たちの楽しみのひとつだった。特に亀仙人とブルマが絡む場面ではラッキースケベを期待したものだ。ただのエロジジイであるときの亀仙人がなにかの役に立ったことなどほとんどないが、クリリンの頭脳プレーによって亀仙人のスケベさが味方の窮地を救ったことがあった。
【映像】セクシーなブルマに亀仙人「鼻血ブ―」なワンシーン(9分58秒ごろ〜)
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明の同名漫画が原作。シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える大ヒット漫画で、以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が秋に放送予定となっている。
第71話で孫悟空(CV:野沢雅子)たちはレーダーに映らないドラゴンボールの在処を知るために占いババ(CV:滝口順平)のところへやってきた。占いババは料金として1000万ゼニーを要求したが、当然悟空たちはそんなお金を持っているはずもなく、占いババが用意した5人の選手に勝利すれば占ってもらえることになった。
ヤムチャ(CV:古谷徹)が戦うことになったのは透明人間のスケさん。文字通り姿かたちが見えない相手に翻弄され、ヤムチャは苦戦を強いられる。するとクリリン(CV:田中真弓)が何かを思いつき、悟空に急いで亀仙人(CV:宮内幸平)とブルマ(CV:鶴ひろみ)を呼んでくるよう頼んだ。
悟空がブルマと亀仙人を連れて戻ると、クリリンは2人に立ち位置を指示。闘技場に背を向けて立たされたブルマは「なによ、これじゃ私はまるっきり見えないじゃないの!」と不満げで、ブルマの正面に立たされた亀仙人も顔を上に向けるように言われ「疲れる見方じゃのう…」とワケがわからない様子だ。
するとクリリンはタイミングを見計らって「いまだっ!!!」と叫ぶと、ブルマの着ていたチューブトップを後ろからズリ下げた。“びよ~ん”という効果音とともにブルマの胸が露わになると、それを見た亀仙人が壮大に大量の鼻血を吹き出す。するとこれが見事にスケさんにかかり、透明だったスケさんの体が真っ赤に。姿さえ見えてしまえばスケさんはヤムチャの敵ではなく、形勢は逆転。ヤムチャが逆転勝利を収めた。
喜ぶ悟空たちとは裏腹に、突然連れ出されたあげく亀仙人にたわわなオッパイを見られただけのブルマは「あんた清らかな乙女のオッパイをなんだとおもってんのよっ!!」とクリリンにブチギレ! 強烈なげんこつをお見舞いしていた。
一方の亀仙人も「老人を出血多量で殺すつもりか」とクリリンを一喝。しかし「…でもナイショでほめちゃう」と頭をなでている様子は、やっぱりただのスケベジジイだった。
(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション