自民党総裁選挙に立候補することを表明した河野太郎デジタル大臣。総裁選では外交政策にも注目が集まる。河野氏は2017年から2018年にかけて務めた外務大臣時代のエピソードを紹介した。
宮崎謙介元衆院議員が「(河野氏は)発信力、注目される力がある」としつつ「一方で、スタンプラリー外交と揶揄されると言われることがあった。その裏には意図があったのではないか」と質問。
これに対し、河野氏は「外務大臣になって3日目くらいに行われた」というフィリピンでの国際会議での出来事を紹介。「初めての外務大臣同士の会合相手がインドネシアのルトノ外務大臣で、私も少しおどおどしていたが、いきなり『一言言っておきたいことがある。日本の外務大臣、電話1本で用事が済むと思うな』とかなりきつく言われた」と明かした。
「『ちゃんと相手のところに足を運んで、議論をしましょう、話し合いましょう』と言われた。そういうものなのかとびっくりした。それからは足を運んで、結局77か国、延べで123か国、会談回数は900何十回やりました」と続けた。
「結果、外交も人間関係なんです。国際会議でコーヒーブレイク中に、ヨルダンの外務大臣が来て、『パレスチナの国際会議をやるが、(河野氏に)共同議長をやってくれないか』と言われ承諾した。さらに、北朝鮮の会議をバンクーバーでやっている時に、イギリスのボリス・ジョンソン外務大臣(当時)が私のところに来て、『ミャンマーに行ったそうだが、どこへ行ったのだ』と聞かれ、『その時の動画を見せようか』と。やっぱり人間関係がきちんとできていることが大事」と強調した。
そうした人間関係の構築の甲斐あって「G7で日本とそれ以外がミャンマー問題で対立をしたことがあったが、最後にジョンソン氏と私とで一対一で議論をして、『当面は日本のやり方でやってみよう。数ヶ月やって目処が立たなければこちらのやり方でやる』と話がまとまった」とした。
「いろいろな物事を進めるときに、普段から顔を合わせて、ご飯を食べて、コーヒーブレイクで馬鹿話をするのが、外交に積み上がってくるというのと、『電話1本で用を済ませるな』と言われたことに関しては、新しい外務大臣みんなに言わないといけない」
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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