七つ揃えればどんな願いでも叶うというドラゴンボール。孫悟空がブルマとともに冒険の旅をすることになったのは、悟空が持っていた今は亡きじいちゃんの遺した宝珠こそがそのうちの1つ四星球だったからだ。ドラゴンボールはひとたび願いを叶えると再び世界中に飛散し1年間はただの石ころになってしまう。それを悟空が驚きの方法で捕まえ、四星球を確保したシーンがある。
【映像】飛び散ろうとするドラゴンボールをキャッチする孫悟空(15分23秒ごろ〜)
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明の同名漫画が原作。シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える大ヒット漫画で、以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月から放送される。
桃白白に殺されてしまったウパ(CV:堀江美都子)の父・ボラを生き返らせるため、無事に7つのドラゴンボールを集めきった悟空(CV:野沢雅子)。ウパと共に聖地カリン塔の近くにあるボラの墓へとやってくると、さっそくドラゴンボールで神龍を呼び出した。
神龍に願いを伝えると、ボラの埋まる地面が動き出し、生き返ったボラが土の中から立ち上がる。大粒の涙を流しながら「父上~!」と叫びボラのものに駆け寄ったウパは、大きな父の足にしがみついた。そしてボラに抱きかかえられると、泣きながらとびきりの笑顔を見せたのだった。
感動の再会のさなか、神龍は「願いは叶えてやった。さらばだ」と別れを告げると再び7つのドラゴンボールに戻った。そしてそれぞれが世界のどこかへ飛び散ろうとしていたそのとき、悟空は4つの星が入っている四星球を探そうと空に浮かぶ7つの宝玉を見上げる。四星球は祖父・悟飯の形見。そして「あれか!」と見つけると、ジャンプ一番飛びつき、石になってしまう寸前の四星球を見事につかみ取ってみせた。
飛び散る直前にドラゴンボールを確保してしまう“掟破り”の展開に、驚いた視聴者は多いはず。再びドラゴンボールを探しに出る新たな旅を期待していたであろう当時のファンが “ドラゴンボールってキャッチできちゃうんだ…”とあ然としたシーンだった。
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