アニメ「僕のヒーローアカデミア(ぼくのヒーローアカデミア)」(通称:ヒロアカ)は、2016年4月より1期の放送がスタートしました。2024年5月より7期が、2クール連続で放送されています。
原作は、堀越耕平氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2014年から連載している同名漫画です。2024年9月時点でシリーズ世界累計発行部数は1億部を突破しており、日本のみならず、世界でも人気の作品となっています。
この記事では、「僕のヒーローアカデミア」に登場するキャラクター・轟焦凍(とどろき しょうと)の能力や性格、プロフィールなどを解説していきます。
目次
- アニメ「僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)」とは
- アニメ「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍の基本情報!声優などのプロフィールを紹介
- アニメ「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍の個性や、その強さは?
- アニメ「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍が育った複雑な家庭環境とは
- アニメ「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍と父・エンデヴァーとの確執
- 轟焦凍の性格は?かっこいいが天然なところも!?
- 轟焦凍の名言
- まとめ
アニメ「僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)」とは
国民の約8割が“個性”と呼ばれる超常能力を持つ世界で、主人公の緑谷出久(みどりや いずく/デク)は“無個性”で生まれました。それでもヒーローを目指すデクは、あこがれのNo.1ヒーロー・オールマイトに出会い、個性「ワン・フォー・オール(OFA)」を受け継いでヒーローを多数輩出する名門・雄英高校に入学します。
デクは雄英高校ヒーロー科で多くの仲間たちと出会い、さまざまな試練を乗り越えながら成長していきます。しかし、強力な個性であるOFAは、社会の秩序を乱す敵(ヴィラン)を束ねるオール・フォー・ワン(AFO)に狙われていました。デクは仲間たちとともにヴィランとの激しい戦いに巻き込まれていきます。
アニメ「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍の基本情報!声優などのプロフィールを紹介
焦凍は雄英高校1年A組の生徒で、デクのクラスメイトです。右から氷結、左から炎熱を繰り出す「半冷半燃(はんれいはんねん)」という強力な個性を持っています。炎熱の個性はオールマイト引退後にNo.1ヒーローとなった父・エンデヴァーから受け継いだものですが、ヒーローとしては名高い一方で家庭では独善的な父に、焦凍は反発していました。
焦凍は、クールな性格に端正なビジュアル、高い戦闘力も兼ね備えていることから、ファンからの人気も高く、ジャンプ公式の人気投票でも毎回トップ3に入っています。目や髪の色は父母それぞれから受け継いだものが半々になっていて、髪の毛は右が白で左が赤、目の色は右が黒で左が水色と緑の中間のような色です。左目の周囲から額にかけては火傷の跡があります。
轟焦凍の基本情報【プロフィール】
■名前 轟焦凍(とどろき しょうと)
■ヒーロー名 ショート
■個性 半冷半燃(はんれいはんねん)
■誕生日 1月11日
■身長 176cm
■血液型 O型
■出身地 静岡県あたり
■性格 クール&ホットな天然
■必殺技 膨冷熱波(ぼうれいねっぱ)、穿天氷壁(がてんひょうへき)
(出典:僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysis)
「とどろきしょうと」という名前の読み方から、ヒーロー名はそのまま「ショート」です。成績も優秀で、入学直後の中間テストの順位はクラス5位でした。好きなものは、蕎麦(温かくないやつ)で、実家が日本家屋のためフローリングは落ち着かないとのことで、入寮後すぐに部屋のインテリアを和室に改装しました。
轟焦凍の基本情報【声優】
焦凍の声を演じるのは、梶裕貴(かじ ゆうき)さんです。梶さんは2004年に声優としてデビュー。2009年に第3回声優アワード新人男優賞を、2014年には第8回声優アワード主演男優賞を受賞。最近では自身の声で自由にしゃべらせることができるAIソフトを開発・製品化すると表明したことでも話題になりました。
焦凍以外に担当した代表作としては、「進撃の巨人」エレン・イェーガー役、「七つの大罪」メリオダス役などがあります。
アニメ「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍の個性や、その強さは?
焦凍の個性は、右手から氷、左手から炎を出して自在に操る「半冷半燃」です。氷と炎、それぞれの出力も高く、広範囲を瞬時に氷漬けにする穿天氷壁(がてんひょうへき)や、冷やした空気を炎で一気に熱して爆発させる膨冷熱波(ぼうれいねっぱ)など、強力な技を持っています。
ただし、氷結や炎熱が強力なだけに体温調節が難しく、左右どちらかだけを使い続けていると、体が耐えられなくなってしまいます。また、現在では左右同時に発動できますが、最初は同時に出すことができず、練習を重ねて徐々に使えるようになりました。
個性以外の身体能力も高く、判断力や応用力に優れているなど、総合的に能力の高い人物です。ヒーロー科1年に4人しかいない推薦入学者の1人でもあります。
アニメ「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍が育った複雑な家庭環境とは
焦凍の父親は、プロヒーローのエンデヴァーです。強大な力を持ちつつもオールマイトに次ぐNo.2に甘んじていたエンデヴァーは、どうしても自分の子どもをオールマイト以上のヒーローに育てたいという野望がありました。そのこともあり、氷の力を持つ妻と個性婚をしたうえで、子どもには個性の強さのみを求めるようになっていました。
エンデヴァーは当初、強い炎の個性を持つ長男・轟燈矢(とどろき とうや)をヒーローに育てようしていました。しかし、燈矢が自らの炎に耐えられない体質であることがわかり、それまで目をかけていた燈矢を遠ざけるようになります。燈矢にヒーローの夢をあきらめさせるためにも、エンデヴァーは2つの個性を持つ子どもを望み続け、そして三男の焦凍が生まれました。
焦凍は兄・姉に比べて素質があることで、父から1人だけ厳しい訓練を受け、兄・姉からも距離を置かれて育ちました。母は父を恨むようになり、次第に子どもたちにも夫の姿を重ねていきます。あるとき、母は焦凍に煮え湯を浴びせて火傷を負わせ、心を壊してしまいました。焦凍の顔の火傷の跡はそのときのものです。
燈矢も焦凍が悪くないことはわかっているものの、父親から見放された寂しさから、次第に歪んだ思いを持つようになります。第124話では、敵の荼毘(だび)が、死んだと思われていた燈矢だったことが明らかになりました。全面戦争のさなかに正体を明かした荼毘に対して、父・エンデヴァーはショックで動けず、代わりに焦凍が仲間たちを守るため荼毘に立ち向かいました。
アニメ「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍と父・エンデヴァーとの確執
自分だけでなく、兄や母にも苛烈な仕打ちをした父に、焦凍は強い恨みを抱いていました。入学当初は父から受け継いだ左手の炎は封印し、氷結の個性だけで強くなることを誓っています。しかし、第23話にて体育祭のトーナメントでデクと戦い「君の! 力じゃないか!!」と言われたことで、母に昔「血に囚われることなんかない」「なりたい自分になっていいんだよ」と言われたことを思い出します。そして、炎の個性を使うようになりました。
その後の焦凍は、父への反感がなくなったわけではありませんが、父のヒーローとしての実力は認めています。インターンでエンデヴァーの事務所を選ぶなど、自らの成長のために学べるものは学ぼうとする姿勢に変わりました。わだかまりはあるものの、初期に比べると徐々にエンデヴァーを敵視することもなくなり、普通に会話をすることもあるようです。とはいえ、第59話の仮免試験では、士傑高校の夜嵐イナサ(よあらし イナサ)がエンデヴァーの話を持ち出したことで、試験に集中できなくなり落ちてしまいました。
轟焦凍の性格は?かっこいいが天然なところも!?
焦凍は、周囲も認めるヒーロー科きってのイケメンです。クラスメイトからも、かっこいい仕草をマネされていじられるほど。口数は少なくクールな性格ですが、協調性がないわけではありません。クラスのイベントにはほどんど参加していて、第53話の部屋王では和室を披露してみんなを驚かせました。
あまり口には出しませんが、仲間思いでもあり、ピンチには駆けつけて助けようとします。第45話では、林間合宿で敵にさらわれたクラスメイトの爆豪勝己(ばくごう かつき)を真っ先に助けに行こうとしました。
また、第19話の体育祭中にデクの能力に何かを感じたときに「お前、オールマイトの隠し子か何かか?」と真顔で聞いてデクを呆然とさせたり、第35話の期末試験の演習でペアを組んだ八百万百(やおよろず もも)が感動して泣きそうになったときも「吐き気には足の甲にあるツボが……」などと言ったりと、意外と天然なところもあるようです。
轟焦凍の名言
クールな一方で仲間思いの焦凍は、作中でいくつも印象的なセリフを残しています。
「平和の象徴はてめェら如きに殺(や)れねえよ」
第12話にて、雄英高校の救助訓練場・ウソの災害や事故ルーム(USJ)がヴィランの襲撃を受けたときに、オールマイトを狙う死柄木弔(しがらきとむら)に言った言葉です。敵との初めての本格的な戦闘にも関わらず、焦凍はデクや爆豪とともに果敢に戦いました。
「なりてえもんちゃんと見ろ!!」
第29話にて、ヒーロー殺しステインに飯田天哉(いいだ てんや)がやられそうになったところをデクと一緒に助けたときに、飯田へ焦凍が言った言葉です。恨みに囚われて視野が狭くなっている飯田に、かつての自分を重ね合わせたようでした。
「大事なのは“何をした・何をしてる人間に”言われるか…だ」
第41話の林間合宿で、ヒーローだった両親を亡くし個性社会を否定する少年・出水洸汰(いずみ こうた)へ、デクがなんと声をかければよいか焦凍に相談したときに、焦凍が返した言葉です。「素性も分かんねぇ通りすがりに正論たたかれても煩わしいだけだろ」という言葉に続けて言われたもので、複雑な環境で育った焦凍らしい言葉になっています。
まとめ
焦凍は、雄英高校1年A組で、主人公・緑谷出久のクラスメイトとして登場するキャラクターです。現No.1ヒーローであるエンデヴァーの息子で、「半冷半燃」の強力な個性を持っています。クールなイケメンですが、友達思いでもあり、たまに飛び出す天然な発言も魅力です。
封印していた炎の個性も解禁し、ますます強くなる一方で、複雑な家庭環境からくる確執もあって、今後の展開からも目が離せません。第7期でも大活躍の焦凍に注目しましょう。
(C) 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会