1日のはじまりを告げる、鳥たちのさえずり。畳を掃くほうきの乾いた音。風で揺れる草木。
心地よく穏やかな時間が流れるこの動画が今、国内外から大きな注目を集めている。タイトルは「浄土宗からのおやすみなさい」。
動画では仏教の宗派のひとつ、浄土宗の総本山である京都の知恩院をはじめとする大本山7カ所のお寺を公開。それぞれのお寺の景色と、僧侶たちの日常を紹介しながら、見る人を眠りへといざなう“睡眠導入動画”となっている。
「それぞれのお寺が持っている様々な魅力を『どうやって伝えようか』と考えた時に、『睡眠導入動画』というジャンルがあるので、これを使ってはどうかと」(浄土宗 社会部長 小林正孝さん、以下同)
「南無阿弥陀仏」を唱えることで誰もが平等に救われる。法然上人によって1175年(承安5年)に開かれた浄土宗。動画は開宗850年を迎えるにあたり制作された。こだわったのは、お寺のありのままを映すこと。
「BGMを入れたりせず、カメラも振らず定点で長い時間撮影し、それをつなぎ合わせる手法で作った。自然のその場の雰囲気、音や色、極端に言えば香りなどを感じていただきたい。『映像が美しい』『見て美しい』『心が落ち着く』という反応を頂いており、私たちが目指していたことなので、良かった」
睡眠時間が先進国の中で最も短いという調査結果もある日本。そんな寝不足な日本人にぴったりのこの動画、中には寝る前以外に見ている人もいるようだ。
「明け方に見てから出勤するというコメントもあった。朝の様子から始まるので、それが理由かもしれない」
今後も、お寺の魅力がより伝わるようなコンテンツを制作していきたいとのこと。眠れない夜には、お寺の日常に身を委ねてみてはいかがだろうか?
「この動画からリアルに『あそこ行ってみようか』『ここ行ってみようか』という動きが出たら、本当にありがたい。そこからさらに浄土宗の教え、仏教に直接触れていただきたいという思いがある。もちろん最終的にはそこが理想の目的地だ」
睡眠時間が短い日本において近年 “リベンジ夜更かし”が話題になっている。
“リベンジ夜更かし”とは、翌日が平日であるにもかかわらず「1日をもう少しだけ楽しみたい」という思いからつい夜更かしをしてしまう行為のことだ。
花王が20代から50代の男女に行った調査によると、4人に1人が“リベンジ夜更かし派”であり、夜更かしの最中の行動として最も多いのは「動画視聴(テレビを含む)」、 2位=インターネットで調べもの、3位=SNS、4位=ゲーム、5位=ネットショッピングという調査結果に。
ただし、調査によると、リベンジ夜更かしに満足している人は47.5%いるものの、夜更かしをした日はなかなか眠れないと回答している人が半数を超えているという。
(『ABEMAヒルズ』より)
本記事は自動文字起こしツールや生成AIを利用していますが、編集部の確認を経て公開しています。