【W杯2026アジア最終予選】バーレーン代表 0-5 日本代表(日本時間9月11日/バーレーン・ナショナル・スタジアム)
まさに完璧すぎるファーストタッチだった。日本代表のMF三笘薫が、バーレーン戦でMF守田英正のチーム4点目をアシスト。その際のボールの持ち出し方は、お手本にして教本に乗せたいレベルだった。
ワールドカップ・アジア最終予選の2節で日本代表は、アウェーでバーレーンと対戦。5日前の中国戦と同じく3-4-2-1システムの左ウイングバックで先発した三笘は、3-0で迎えた64分に違いを作った。
MF鎌田大地のスルーパスに反応して左サイドを抜け出した三笘は、ファーストタッチから即座に左足でクロス。滑り込んだ守田のゴールを見事にアシストした。
ファンやメディアから称賛が集まった抜け出しのスピードや正確なクロスはもちろん素晴らしかったが、そのファーストタッチも同時に特筆に値する。スルーパスに反応した時点で三笘の周辺には、右斜後ろから並走する相手、そしてカバーリングにきていた相手と、2人がついていた。少しでもボールコントロールがズレれば、詰められてチャンスが潰れていたシーンだ。
しかし三笘は、右足アウトサイドの柔らかいタッチでボールをコントロール。自分のスピードも殺さず、さらに左足ですぐにクロスを出せる位置にボールを置いた完璧なファーストタッチだった。文字通りワールドクラスの代物で、感嘆したファンも少なくなかっただろう。
長く悩まされた怪我が癒え、この9月シリーズで約7か月ぶりの日本代表復帰を果たした三笘は、2試合で先発して1ゴール・2アシスト。流石の存在感を見せた。10月の2試合(10日にアウェーのサウジアラビア戦、15日にホームのオーストラリア戦)でも、活躍に期待したい。