孫悟空(CV:野沢雅子)がピッコロ大魔王(CV:青野武)との戦いに勝利し、世界に平和が戻った。悟空と天津飯(CV:鈴置洋孝)は気づいていなかったが、ピッコロ大魔王は死ぬ間際に、自分の子供を卵として生み飛ばしていた。アニメ版で描かれた、後のピッコロである「マジュニア」誕生の瞬間を振り返ってみよう。
【映像】ちょっとかわいいマジュニア初登場(22分19秒ごろ~)
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明の同名漫画が原作。シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える大ヒット漫画で、以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送される。
原作で描かれていなかったが、アニメ「ドラゴンボール」ではマジュニアが卵から誕生する瞬間も描かれていた。桃太郎のように川に流れついた卵を拾ったおばあさんとおじいさんが何の卵かと見守っていたところ、突然発光。次の瞬間には卵はひび割れ、中でピッコロ大魔王そっくりの子供が不気味な笑みを浮かべていた。
次の場面ではすでに悟空サイズの大きさに成長を遂げており、「ドラゴンボールZ」で登場する界王さまのような服装に“魔”の紋章をつけて、おじいさんとおばあさんが住む家を不思議な力で燃やしてしまう。
まさに鬼畜のような所業だが、さすがは悪事の限りを尽くしたピッコロ大魔王の子供といったところか。とはいえ、初めて発した言葉は「平和キライ!父のカタキ殺す!そのうち、きっとやってやる!」とカタコトで意外とかわいいものだった。これがのちに悟空のライバルとなるマジュニア誕生の瞬間で、さらに2代目ピッコロとなると思うと面白い。また、子供だけに少しずんぐりむっくりな体型をしていることにも“意外と愛らしい”と思ってしまった視聴者もいたのではないだろうか。
(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション