【ブンデスリーガ】ボルシアMG 1-3 シュトゥットガルト(日本時間9月14日/ボルシア=パルク)
ドイツで活躍する日本人DFの“何気ないパス”が話題だ。シュトゥットガルトのDFチェイス・アンリが、ボルシアMG戦でリーグ戦2試合連続スタメン出場すると、先制点の場面では起点となるパスを供給。解説者やファンからは称賛の声が上がった。
シュトゥットガルトとボルシアMGの一戦はチェイス・アンリと日本代表の板倉滉の“DF対決”にも注目が集まっていたが、先にゴールに絡んだのが20歳の“ボンバーヘッド”だった。
4バックの右CBでスタメン出場したチェイス・アンリは、ゴールレスで迎えた21分、チームの組み立てに関わった。自陣でパスを受けると、右サイドへ向かって運ぶドリブルで前進。そのまま、ハーフウェーライン付近に降りてきたMFファビアン・リーダーへと斜めのパスを送る。この選択が、ゴールへと向かうチームのスイッチのような役割を果たした。
リーダーが左足ダイレクトで前線に出すと、追い越す動きで内側から走っていた右SBヨシャ・ヴァグノマンが敵陣を切り裂いていく。相手との1対1を制して中央へふわりとしたクロスを送ると、最終的にはFWジェイミー・レベリングのフィニッシュをGKが弾いたところにFWデニス・ウンダフが詰め、シュトゥットガルトが先制に成功した。
このゴールの起点は、最終ラインからの組み立てにあった。相手のプレスを回避してボールを持ち上がり、的確なパスで攻撃のスイッチを入れたチェイス・アンリのプレーは、得点が生まれる過程で非常に重要な役割を果たしていた。
試合序盤から流動的な動きで守備だけでなく攻撃の組み立てにも参加していたチェイス・アンリのプレーには、ABEMAで解説を務めた元日本代表DFの安田理大氏も「落ち着きがすごい」と太鼓判。さらに視聴者からも「実質アンリ」「起点になったな」などの声が上がった。
その後、シュトゥットガルトは同点に追いつかれたものの、後半に2点を奪って敵地で勝利。チームはリーグ戦3試合目で今季初勝利を飾るとともに、2試合連続でフル出場したチェイス・アンリも攻守で存在感を示した。
(ABEMA/ブンデスリーガ)