【明治安田J1リーグ】アビスパ福岡0-3FC町田ゼルビア(日本時間9月14日/ベスト電器スタジアム)
FC町田ゼルビアをアクシデントが襲ったのは、27分だった。福岡が左サイドからのCKを獲得。キッカーのFW紺野和也がアウトスイングのボールをニアサイドに蹴り込む。それに反応していたのはDF小田逸稀。ゴールから戻るようにしてヘディングシュートを放った。
しかし、町田の守備がタイトだった。入ってくるボールに対して、頭で合わせようとする小田に対して、FW中島祐希と昌子が競り合うことで、ヘディングシュートを枠内に飛ばせなかった。
相手のチャンスをしのぐことはできたが、このプレーで昌子は立ち上がることができず。中島と昌子の両者は激しく接触していたのだ。リプレイ映像が映し出されると、中島の肘が昌子の首に直撃していた瞬間が捉えられており、背番号3はうずくまったまま。駆けつけたドクターが状態を確認するも、反応がない。黒田剛監督も心配そうに昌子へ視線を送っている。
解説を務めた中払大介氏は、失点を防ぐという強い気持ちが招いてしまった味方同士の接触に対して「もしこれで昌子が交代しないといけない状況になると、今日の試合だけに限らず相当痛いと思います。ウェリントンと絡んで走っていってチームメイトとぶつかった時に頭を強打した可能性が高いですね」とコメントした。
前半だけでセンターバック2人を失うことになった状況について、ファンは「大丈夫か?」「味方同士でぶつかった?」「動かねぇぞ」「えっ?大丈夫なん?」「昌子…心配だよ…こわい」と心配の声が寄せられている。
昌子は頭部を固定する特別な担架に乗せられてピッチを退くことに。前半の中山を含めて2人のCBを欠く想定外の状況に陥った黒田監督は、日本代表に初選出された右サイドバックが本職のDF望月ヘンリー海輝を投入した。
試合後、クラブは公式SNSで「意識はしっかりしており大事には至っておりません。現在は病院にて治療を行なっています」と報告。心配していたファンからは「よかった」「ゆっくり休んでください」「無理しないで」と声が寄せられている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)