【MLB】ブレーブス 0-9 ドジャース(9月16日・日本時間17日/アトランタ)
ドジャースの山本由伸投手が、ブレーブス戦で復帰後2度目となる先発登板。初回には伝家の宝刀“レインボーカーブ”で相手打者を大きくのけ反らせる切れ味の鋭さを見せると、ファンたちは「これがカーブか」「ビクったな」などの反応を見せた。
山本は6月16日のロイヤルズ戦で右腕に張りを訴えて2回途中で緊急降板し、その後は右肩腱板損傷で負傷者リスト入り。約3か月ぶりとなる復帰登板となった10日(日本時間11日)のカブス戦では、カブス・今永昇太投手と投げ合い、4回59球・4安打1失点(自責1)の成績で、鈴木誠也外野手から2三振を奪うなど、圧巻の8奪三振の好投を見せた。
迎えたブレーブス戦で今シーズン15度目の先発登板を果たした山本は初回、ブレーブス先頭のハリスⅡにフルカウントから四球を与えてしまったが、続く2番ホルヘ・ソレアとの対戦で圧巻の投球を見せる。
2019年にホームラン王、2021年にワールドシリーズMVPに輝いた強打者ソレアに対して山本は、初球にインコースへのストレートを見せると、2球目に伝家の宝刀を抜く。ボールゾーンからストライクゾーンをなぞる、十八番の“レインボーカーブ”だ。77.5マイル(124.7キロ)、縦62インチ(157.4センチ)、横12インチ(30.4センチ)と鋭く曲がって落ちた一球に、ソレアも「ビクッ」となりながらのけぞった。
この変化球を目にしたファンは、SNSで「イン怖いって」「これがカーブか」「ビクった」「エグいな」「変化しすぎやな」「安定のヤマモロ」などとコメント。さらに山本は3球目も同じインコースに投じて2ストライクと追い込み、5球目のストレートで見逃し三振に打ち取った。
復帰後2度目の登板となった山本は、球数制限を75球前後としていたため4回で降板。すべてのイニングで先頭バッターを塁に出すも結果は無失点で、打者17人に対して被安打4、奪三振3。四球2だった。初回から三者連続三振、3回までに8奪三振だった前回の登板よりは劣る内容だったが、ドジャース守備陣のファインプレーにも助けられ、試合をきっちり作ってみせた。
解説のAKI猪瀬氏も、「前回の復帰登板よりは良くなかったと思いますが、全イニングで先頭バッターを出すも無失点に抑えるのは、ピッチャーとしての凄みを感じる内容でした」と、山本の投球を賞賛した。
ドジャースは山本の粘投もありブレーブスに9-0の圧勝を飾り、優勝マジックは9になった。なお、この試合で1番・DHだったドジャースの大谷翔平は、3打数無安打、1四球、2打点で本塁打と盗塁はなし。前人未到の『50本塁打・50盗塁』に向けて足踏みとなった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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