カリン塔というとてつもなく高い塔の頂上で暮らすカリン様(CV:永井一郎)は、孫悟空(CV:野沢雅子)が少年時代にとてつもなくお世話になった仙猫様だ。悟空たちにとって超重要なアイテムのひとつである仙豆をくれることでも知られる。人語を喋るため忘れがちではあるが、カリン様ってやっぱり猫なんです。
【映像】だって猫だもの 自分を舐めるカリン様(8分20秒ごろ~)
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明の同名漫画が原作。シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える大ヒット漫画で、以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送される。
悟空がカリン塔よりも高い空にある神の宮殿に向かい、しばらくの時間が経ったころ、ヤジロベー(CV:田中真弓)は心配そうに上空を眺めていた。それを見ていたカリン様は「案外とお前も友だち思いなんじゃな」とからかうと、ヤジロベーは「うっせー!そんなんじゃねーよ!」と照れ隠し。これだけなら“いい話だな”で終わるところだが……。
カリン様はヤジロベーの腹のふくらみに注目すると、「ヤジロベー、どうしたその腹は?」と質問を投げかけた。ヤジロベーは焦ったように誤魔化そうとしたが、カリン様は「なにかうまいもんでも隠しておるな!」とヤジロベーの服をはだけさせると、袋に入った仙豆が大量にポロポロとこぼれ落ちてきた。
これを見たカリン様が「仙豆……あんなもん食えるかって言ったな、たしか」と追及したことから口喧嘩に発展。「お前は一生筋斗雲には乗れんな」とカリン様にイタいところを突かれたヤジロベーは「うっせー!うっせー!生意気言うな!猫のくせによ!」となんとか文句を絞り出した。
「猫とはなんだ!猫とは!」と怒ったカリン様だったが、ヤジロベーに再び「猫だろうが!」と言い返されると、ふと冷静になり自分が猫であることを思い出したよう。左手をペロペロと舐めながら「そうじゃ」と毛づくろいを始めた。“やっぱり猫だよな”と思うと同時に妙に愛らしいその仕草に“かわいい”キュンとなったファンも多かったはずだ。
その後もカリン様はなんだかんだでヤジロベーとずっと一緒に過ごしており、「ドラゴンボール超」では悟空が仙豆をもらいにやってきた際、ヤジロベーとリンボーダンス対決を楽しんでいた。
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