【セリエA】レッチェ 2-2 パルマ（日本時間9月22日／スタディオ・ヴィア・デル・マーレ）
抜群の反射神経をもってしてもお手上げだった。パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶は、出場停止明けのレッチェ戦に先発出場すると、後半に2失点目を奪われてしまう。ただし、レッチェのFWニコラ・クルストヴィッチの放ったシュートは、それ自体が強烈だったうえに、味方に当たってコースが変わったこともあり、ファンも「これは可哀そう」と同情した。
パルマが0-1と先行を許して迎えた59分、鈴木としてはノーチャンスの強烈シュートを浴びてしまった。パルマのFWマッテオ・カンチェッリエーリが決定機阻止のタックルによってレッドカードを提示されたファウル直後の場面、レッチェのクルストヴィッチがFKのキッカーに。モンテネグロ代表FWが軽く助走して右足で強烈なシュートを放つと、パルマのDFウォヨ・クリバリの伸ばした足にディフレクトして、ボールはネットに突き刺さった。
日本代表GKはこの失点直後、ピッチに座り込んで両手を掲げたのち、手を叩いて自らを悔やむような感情を露にすると、その後は呆然とするような表情を見せていた。
この失点シーンにはファンも「なんやねんこれw」「GKにはノーチャンス」「これはザイオン可哀想」と同情的な反応が複数寄せられ、「力強いキック」「これ止められるキーパーおる？」「とんでもないシュートで草」とクルストヴィッチを褒めるしかない様子でもあった。
鈴木はその後、90＋2分に1対1の場面でミラクルセーブを見せると、パルマは直後に2ゴールを挙げて同点に。チームの勝点1に大きな貢献を果たした。
今夏にパルマ移籍を果たした鈴木は、すでに4試合でスタメン出場するなどイタリアの地で出番を手にしている。直近の代表ウィークでは2試合に出場して共にクリーンシートに抑えるなど、日本代表でも定位置を確保しつつある。現在22歳の若手GKは、今回のような理不尽な失点を含めた経験を通してさらに成長していくことだろう。
（ABEMA de DAZN／セリエA）
