【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島 2-0 FC町田ゼルビア(9月28日/エディオンピースウイング広島)
大一番で眩しいほどの輝きを放った。サンフレッチェ広島のDF中野就斗が、FC町田ゼルビア戦で鋭いグラウンダークロスで2ゴール目をアシスト。ファンからは「中野神だろ」「中野の抜き切らずに上げるクロスがエロい」と絶賛の嵐だ。
J1リーグ首位の広島は、勝点59で並ぶ2位町田と本拠地エディオンピースウイング広島で激突。3分のFWゴンサロ・パシエンシアの先制点を演出して会場に詰めかけた26,655人の観客のボルテージを上げた中野は、24分に再び魅せた。相手陣内で獲得したFKを素早くリスタートすると、ボールはMF川辺駿を経由して、右サイドに開いた中野へと渡った。
時間とスペースに余裕がある状態でパスを受けた背番号15は、右足でボールをタッチしながらマッチアップする町田のDF林幸太郎との間合いを徐々に詰める。そして爆発的な加速で縦突破を仕掛けると、完全には抜き切る前に中央にグラウンダーの鋭いクロスを蹴り込んだ。
林の股間を通してボックス内に供給されたクロスに素早く反応していたのは、FW加藤陸次樹だ。ニアサイドに走り込み、左足で上手く合わせてゴールネットを揺らした。加藤はアシストを記録した中野へ飛びつき、互いを称え合いながらガッツポーズで熱く喜んだ。
解説の森﨑浩司氏は、「中野選手はゴール前の味方を見るというよりは、速くて鋭いボールを入れていきました。それに対して加藤選手もニアに入ってきていました」と、中野のクロスへ持ち込む仕掛けと、ゴールに結びつけた素晴らしいコンビネーションを称えた。
この追加点にはファンも大興奮。SNSには「中野神だろ」「中野の抜き切らずに上げるクロスがエロい」「何もかもがスーパーだ」「いや、中野やべーだろ」「プレミアでやれるやろ」「またも中野から!」「中野万能すぎる」など称賛の声が集まった。
値千金のアシストを記録した中野は、大学ナンバーワンCBとして広島に加入した大卒2年目。3分にも左足の高精度クロスで先制点を演出しており、これで今季は4ゴール・5アシストとWBながら決定的な仕事を連発する。
Jリーグファンが注目した首位決戦は、中野の大活躍もあり広島が2-0で完勝。9年ぶりの優勝に一歩近づいた。残り6試合でどんなドラマが待っているのか。注目される。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)