身長181センチの長身ファイターが振り下ろしのカウンター“ジャブ”で衝撃KO。ベテランファイターは”殴る体勢のまま”捻じれるように撃沈というタイミング“ドンピシャ”のダウンシーンに元ボクシング日本王者は「交通事故みたいだ…」と驚いた様子で語った。
9月28日に後楽園ホールで開催された「Krush.165」。岩崎悠斗(サイガジム)と蓮實光(パラエストラ栃木)の試合は、意外性のあるジャブでKOという驚きのシーンに「ジャブで倒れるのか?」「カウンターでいいの入った!」と驚きの声があがった。
階級をスーパーライト級に上げて初戦となる岩崎と1年8カ月ぶりの試合に臨むベテラン蓮實の対決。ゴングとともに、切れ味鋭いローを連発する蓮實に対して、岩崎はジャブからミドルのコンビネーションを見せ互いに仕上がりの良さが感じられる立ち上がり。
両者の身長差は11センチで、181センチと長身の岩崎が振り下ろすジャブの鋭さが際立つ展開。蓮實は距離を詰めながらのパンチ、得意のカーフで崩しにかかるが、岩崎も身長差を生かした飛びヒザなど、互いに譲らない攻防だ。
2ラウンド、岩崎は蓮實の近距離攻撃を潰しハイキックから前蹴りとリーチを活かした戦術を取り始める。左のストレートとジャブも当たりはじめると、蓮實は距離が遠のくが、気持ちで前進。一方の岩崎はガード越しに左ハイと強いプレッシャーをかける。
岩崎は左ジャブ2発、さらに飛びヒザのフェイントから右。下がりながらの蓮實もパンチで反撃に出るが、パンチの打ち際にドンピシャで打ち下ろしの左ジャブを合わされると、パンチのモーションのまま崩れ落ちてダウン。
1ラウンドから岩崎の左ジャブが冴えていたが最後も絶妙なカウンターでのジャブ。その威力以上にインパクトのあるKOシーンに「ジャブで倒れるのか?」「カウンターでいいの入った」と騒然。あまりにもフレーム差のある対決に「リーチが無い方は辛い」といった声も聞かれた。
フィニッシュシーンは蓮實のパンチのモーションに合わせて的確に刺さるような顔面へのジャブ。「ジャブで倒れることがあるの?」というファンの声にABEMAゲスト解説で元ボクシング日本王者の細川バレンタインは「交通事故みたいになった。岩崎選手のジャブが強いんですよ」とその破壊力を強調。「ジャブでも脳が揺れれば倒れるだろう」と納得の声も寄せられた。
なお、才賀紀左衛門が新たに立ち上げた ”サイガジム”所属の岩崎は「全然危なげなく勝ったっしょ? まあサイガジム1発目、新天地でやってきて、進化したところを見せられたんじゃないかと思います」と強気コメント。さらに「すぐ試合できるんで、いつでも行けます」と早くも次の試合を要求した。