合計325キロの怪物レスラー二人が雪崩式でトップロープから落下。マットに叩きつけられた瞬間、四方のロープやターンバックルが崩壊。レフェリーは衝撃でリングの外で吹き飛ばされるドリフ顔負けの“崩壊オチ”に「もはやコント…」とファンが騒然となった。
巨漢レスラー2人が“怪獣大戦争”の最終決着戦に臨んだ。ブロンソン・リードとブラウン・ストローマンによる「ラスト・モンスター・スタンディング・マッチ」は、なりふり構わず破壊行為のかぎりを尽くしたこれまでの展開の総決算のような内容。頑丈で知られるWWEのリングが四方から完全に崩壊する大惨事に見舞われた。
183センチ150キロのリードと203センチ175キロのストローマンのダブル・モンスター。車、会場の壁、数十人のセキュリティと目の前のもの全てを破壊し尽くした猛獣2匹が「反則OK、10カウントKOのみが決着」という過激なルールでケリをつけることとなった。
試合は開始一分でストローマンがスティールステップを振り回し、アナウンステーブルを破壊。徹底的にリードを痛めつけるが、リードもうず高く積まれた機材から真っ逆さまに相手をテーブルに落とす「デスバレー・ボム」で反撃。リードが体当たりで会場に設置されたバリケードをぶっ壊して観客を巻き込めば、ストローマンがトップロープから10数人のセキュリティをも巻き込む殺人ダイブを敢行。ABEMAのWWE実況・塩野潤二アナウンサーからは「言葉にできない。本当に戦場です」とプロレスの試合とは思えないコメントが飛び出す始末だ。
そして遂に衝撃のクライマックス。合計325キロの二人がトップロープでの殴り合いから、リードによる「あってはならない雪崩式スーパープレックス」が炸裂するとリング四方のターンバックルが崩れ落ち崩壊。リング内のリードとストローマン、さらには関わるセキュリティ10数人が全員倒れ込むドリフ顔負けの「崩壊オチ」となった。
リプレイ映像には試合をさばくレフェリーが落下の衝撃でリング外にぶっ飛ばされる、とんでもないシーンが映し出されている。「きたあ」「数年ぶりにみた」「ドリフ」「もはやコントやん」「待ってました!」とファンも大盛りあがり。
まさに死闘となった戦いは、リードの理不尽襲撃による「圧殺プレス7連チャン」で吐血欠場に追い込まれたセス・ロリンズが、最後の最後で登場して得意の「ストンプ」でリードの頭を踏んづけて“リベンジKO”という、何ともいたたまれない気持ちになるエンディング。約2カ月に渡ってこすり続けた“怪獣大戦争”はストローマンの勝利で幕を閉じた。(ABEMA/WWE『RAW』)