マニュファクチャラーズポイントでトヨタをリードするヒョンデにとって、重要な1戦となるWRC(世界ラリー選手権)11戦の「ラリー・チリ」。初のドライバーズチャンピオン獲得も狙うヒョンデのティエリー・ヌービルが、脅威の激走で意地を見せた。
2024年のWRCも終盤戦。ここラリー・チリのあとは2戦のみとなる。前戦ラリー・ギリシャ終了時点で、首位のヒョンデと2位のトヨタのマニュファクチャラーポイントの差は25。しかし、競技初日デイ1の結果はトヨタ優勢で終わった。
迎えた日本時間9月29日未明に行われたデイ2のSS(スペシャル・ステージ)9。ただでさえ滑りやすくタイヤに厳しい路面コンディションだったが、マシンが順にスタートしていくにしたがって天気も徐々に怪しくなっていき、上位ドライバーが走る頃には、雨と霧でさらに攻略が難しくなっていた。
しかし、ここでヌービルはマシンを手足のように操り、しっかりコーナーではインを詰めて的確な走行を続ける。解説のピエール北川氏によれば、ヌービルの走りは「石橋を叩いて渡る」で、「リタイアすることはないんじゃないかな」と言うほど安定しているという。
しかし走行中、画面下に表示されるスピードメーターが、一瞬「197km」と表示。安定した走りを続けながら、霧の中で197km/hまで速度を上げた攻めのヌービルに対し、視聴者からも、「197km」、「霧で見えんな」、「ぬびたーーーーーー」など、驚きのコメントが集まった。
最終的にSS9では2位、デイ2終了時点で4位につけたヌービル。この日、ドライバーズポイントで争うトヨタのオジエがデイリタイアしたことを知ってか、全体的には安定感を増して走行していたようにも見える。悲願の総合優勝へ向け、日本時間9月30日まで行われた最終日を終えて総合4位でフィニッシュしたヌービル。一瞬の速さも身につけたベテランが突き進む。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)
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