気功波の撃ち合い、残像に残像を重ねた裏の取り合い、衝撃波が物語る目にも止まらぬ空中戦など、手に汗握るバトルこそ「ドラゴンボール」の一番の魅力だと言ってもいいだろう。「ドラゴンボール改」魔人ブウ編で実現した孫悟空(CV:野沢雅子)とベジータ(CV:堀川りょう)のライバル対決では、まるで格闘ゲームのハメ技のようなコンボが決まる気持ちいいい瞬間があった。
戦闘力のインフレ激しいドラゴンボールの世界では、悟空のライバルは悟空が成長するにつれて変わっていった。しかし、唯一永遠のライバルとして悟空の背中を追っていたのがベジータだ。フリーザ編、セル編でピッコロ(CV:古川登志夫)以上の噛ませ犬として存在感を不動のものとしたが、どれだけ悟空に先を行かれても追いつき追い越さんとするその姿勢を、陰ながら応援していたファンも少なくないのではないだろうか。