【WWE】RAW(9月30日・日本時間10月1日/インディアナ・エバンズビル)
トップロープから場外へ飛んでくるハズがない“203センチ175キロ”の超巨漢レスラーが地獄のダイブを決行。対戦相手はもちろん、多数のセキュリティやレフェリーなど大勢が巻き添えになる地獄絵図に会場は騒然となった。
WWE「RAW」でブロンソン・リードとブラウン・ストローマンの巨漢モンスター二人による「ラスト・モンスター・スタンディング・マッチ」が行われた。車、テーブル、リング、会場の壁あらゆるものをぶっ壊し続けたモンスター対決で、リード&10人近いセキュリティ&レフェリー&「RAW」のお偉いさんと全て巻き込んで圧殺するとんでもない修羅場が展開された。
183センチ150キロのリードと203センチ175キロのストローマンによる約2カ月に渡り続いた“怪獣大戦争”最終決着戦。10カウントダウンのみが決着方法という過酷ルールのなか、リング、場外所構わず怪獣二人の凄まじい戦いが繰り広げられた。
試合中盤、リードが猛ダッシュでストローマンにスピアー、客席のバリケードを吹き飛ばし観客が巻き込まれると、オフィシャルが血相をかいて観客に「大丈夫ですか?」と歩み寄り、危険を察知したWWE名物“セキュリティ軍団”が投入される。
この二人の戦闘の激化を予測していつもよりも多めに配備されたセキュリティが観客を“人間の壁”でガードするが、リードはこのセキュリティたちに次々と暴行、さらにはレフェリーにまで手をかけると、「RAW」GMのアダム・ピアースが激おこで割って入りリードを静止。
元レスラーでフレームもデカいピアースだが、興奮気味のリードは上司の胸ぐらを掴む暴挙。ここで一気にセキュリティたち10人以上が総出で取り押さえに入り押しくらまんじゅうのスクラム状態に。とここで、この輪のなかに175キロのストローマンがトップロープから華麗に飛来してクロスボディーを投下。全員が示し合わせたかのように大の字に崩れ落ちた。
飛ぶ直前、ABEMAのWWE実況・塩野潤二アナウンサー「何をするんだ!」と叫ぶも当然ながら声は届かず。ファンからは「オマエが飛ぶのか」と驚きの声とともに「祭りだぁああ」「最高や」「団体芸」とハイテンションの声が殺到。さらには「全員でコケる」とお約束のシーンに「新喜劇きたー」と全員が床に倒れ込む吉本ムーブ炸裂に大盛りあがりとなった。
その後も塩野アナウンサーは「全員巻き込まれています」「言葉にできない。本当に戦場ですね」と絶句。画面上には少なくとも12人を超える大人がぺしゃんこにプレスされ、その犠牲者のなかには対戦相手のリードやGMのピアースも含まれる。
その後大暴れする両者によりリングが崩壊し、巻き込まれたセキュリティがゴロゴロと転がる修羅場と化したが、試合は乱入してきたセス・ロリンズの踏みつけ「ストンプ」でリードが顔面を強打しノックアウト、ストローマンが勝利した。
”完全決着戦”との触れ込みで行われた決闘の結果としては不本意な結末となったが、この二人の対決はいよいよ終焉を迎えるのか…今後に注目だ。(ABEMA/WWE『RAW』)