アニメ「夏目友人帳（なつめゆうじんちょう）」は2008年7月から放送が始まり、2023年7月1日に7期となる「夏目友人帳 漆」の制作が発表されました。原作は緑川ゆき氏による同名漫画。2003年6月より2024年11月現在も「LaLa」（白泉社）にて連載中で、コミックスは31巻まで刊行。累計発行部数は1700万部を突破しています。
これまで6期に渡るアニメ化のほか映画も公開。さまざまなグッズが販売されている人気作品ということもあり、7期の放送にファンの期待も高まっています。
この記事では、そんな「夏目友人帳」の中でも、とくに人気が高いキャラクター・斑（まだら／ニャンコ先生）について解説していきます。
目次
- ニャンコ先生が登場するアニメ「夏目友人帳」とは
- アニメ「夏目友人帳」ニャンコ先生の基本情報！声優やプロフィールを紹介
- アニメ「夏目友人帳」ニャンコ先生の正体は？
- アニメ「夏目友人帳」ニャンコ先生と貴志の出会いと関係性
- アニメ「夏目友人帳」ニャンコ先生には色が黒い偽物がいる？
- ニャンコ先生には英語の名前もある？
- ニャンコ先生はグッズもたくさん作られている
- まとめ
ニャンコ先生が登場するアニメ「夏目友人帳」とは
主人公の高校生・夏目貴志（なつめ たかし）は、幼いころから強い妖力を持ち、妖（あやかし）を見ることができました。妖怪に襲われ逃げる途中、偶然に斑の封印を解いてしまった貴志は、自分と同じく強い妖力を持っていた祖母・夏目レイコ（なつめ れいこ）の遺品である「友人帳」の存在を知ります。
この友人帳は、名を記されている妖怪たちを支配できるものでしたが、貴志は、妖怪たちに名前を返していくことを決意。友人帳を引き継いだ貴志と妖たちの、美しくも儚い物語が始まります。
アニメ「夏目友人帳」ニャンコ先生の基本情報！声優やプロフィールを紹介
ニャンコ先生は、自称・貴志の用心棒として貴志とともに藤原夫妻の家で暮らしています。普段は招き猫に似たぬいぐるみのような姿をしていますが、本来は強い妖力を持つ上級の妖です。
かなりの酒豪で酒癖は悪く、妖仲間と宴会をしては酔っぱらって帰ってくることも日常茶飯事です。
ニャンコ先生の基本情報【プロフィール】
■身長・体重 ドッジボール2個分（招き猫の姿の時）
■誕生日・年齢 不明
■好物 酒、エビ、イカ、饅頭などの甘いもの
■性格 陽気で短気、自分より下等な妖怪や人間にはつねに高圧的
ニャンコ先生の基本情報【声優】
ニャンコ先生の声を担当しているのは、声優の井上和彦（いのうえ かずひこ）さん。1973年デビューで、芸歴50年以上の大ベテラン声優です。
ニャンコ先生以外の代表作は「美味しんぼ」の山岡士郎役、「名探偵コナン」の白鳥任三郎(2代目)役、「NARUTO-ナルト-」のはたけカカシ役など。アニメのほか、トム・ハンクスやベンジャミン・ブラッドなど、多くの海外俳優の吹替も担当。声優・ナレーター以外にも、音響監督やアフレコ監督などの演出で関わった作品もあります。
アニメ「夏目友人帳」ニャンコ先生の正体は？
ニャンコ先生の本来の姿は、「斑」という上級の妖です。作中では最強クラスの存在ですが、長年封印されていた依代（よりしろ）である招き猫の姿に体が慣れたこともあり、普段はかわいいぬいぐるみのような姿をしています。本来の姿は真っ白で巨大な狐のような見た目をしており、貴志を乗せて飛行することもできます。
たまに人間の姿に化けることもあり、その時は貴志の祖母である夏目レイコに似た外見になります。
ニャンコ先生はいつから封印されていた？
ニャンコ先生こと斑がいつ・誰によって封印されたのかは、明かされていません。
ニャンコ先生は夏目レイコと顔見知りで、ニャンコ先生がレイコに似た人間の姿に化ける時は制服姿です。このことから、ニャンコ先生はレイコが高校生だったころに知り合いで、当時は封印されていなかったと考えられます。レイコの死後、もしくはなんらかの形でレイコと会わなくなった後に、ニャンコ先生は封印されたのではないでしょうか。
ニャンコ先生の封印については、未だに語られていないことのほうが多いです。しかし、作品のストーリーに大きく関わる部分ではなさそうなので、今後もこの謎は明かされないかもしれません。
アニメ「夏目友人帳」ニャンコ先生と貴志の出会いと関係性
ニャンコ先生と貴志の出会いは、アニメ第1話にて描かれました。妖に追われていた貴志が逃げ込んだ神社で古い縄に躓き、ニャンコ先生の封印が解かれたことがきっかけです。
その後、貴志がレイコの遺品から友人帳を見つけると、それを奪おうと襲ってきますが失敗します。貴志に友人帳の力を説明し、自分へ渡すように言いますが、貴志は妖たちに名前を返していくことを決めます。その時、貴志が死んだらニャンコ先生に友人帳を譲ると約束したことで、ニャンコ先生は貴志の用心棒となり、そばで行動を見届けることになりました。
ニャンコ先生と周囲の関係は？
現在、ニャンコ先生は貴志とともに藤原夫妻の家で暮らしています。本来の姿である斑の時は妖力のある人間以外には見えませんが、招き猫姿の時は、普通の人からも見えています。そのため、藤原夫妻にはただの猫と認識されているようです。
夫の藤原滋（ふじわら しげる）からは「ニャンゴロー」、妻の藤原塔子（ふじわら とうこ）からは「ニャン吉くん」と呼ばれています。ニャンコ先生はとくに塔子の作るご飯が大好きで、よくつまみ食いをしては貴志に怒られています。
貴志の同級生で友人の田沼要（たぬま かなめ）は、妖を見ることはできませんが霊感はあるため、貴志の能力やニャンコ先生の正体を知っています。田沼はニャンコ先生のことを、「ニャンニャン先生」や「ポン太」など、毎回違う呼び方をしています。
同じく貴志の同級生で友人の多軌透（たき とおる）も、田沼と同様に妖を見る力はありませんが、貴志の能力やニャンコ先生の正体を知っています。登場時からニャンコ先生が大好きで、かわいいと言って衝動的に抱きしめるため、ニャンコ先生は彼女を苦手としています。
表では俳優・裏では祓い屋業をしている名取周一（なとり しゅういち）もニャンコ先生の正体を知る1人です。ニャンコ先生は名取のことを胡散臭い男と思っているため、2人は仲が悪く、子どもっぽい喧嘩をすることもあります。
アニメ「夏目友人帳」ニャンコ先生には色が黒い偽物がいる？
アニメ2期の「続 夏目友人帳」第1話にて、ニャンコ先生に似ているけれど色が黒く、まったく喋らない“黒ニャンコ先生”が登場しました。黒ニャンコ先生は、貴志でも間違えるほどニャンコ先生とそっくりです。貴志は、黒い色を汚れだと思い風呂で必死に洗い流そうとしますが、酔っぱらったニャンコ先生が帰ってきて偽物だと判明しました。黒ニャンコ先生が登場したのはこの1回きりですが、数多くのグッズや一番くじの景品になるほど人気があります。
ほかにもアニメ6期の「夏目友人帳 陸」第9話では、勉強合宿に来た貴志にニャンコ先生が付いてきて、周囲にバレないようにするためウリ坊姿になったシーンがありました。こちらは偽物ではなく、ニャンコ先生自身が姿を変えたものです。
ニャンコ先生には英語の名前もある？
アニメ「夏目友人帳」の原作漫画は、英語版やフランス語版など海外でも出版されていて、英語版でのタイトルは「Natsume's Book of Friends」です。直訳すると「夏目の友達の本」となります。
そのなかでニャンコ先生の英語表記は「Nyanko-sensei」とそのままローマ字表記となっています。先生は“Teacher”ではなく“sensei”と、日本語のままです。日本の漫画やアニメが海外で人気になったことにより、欧米では“sensei”という言葉も認知されているようです。
ニャンコ先生はグッズもたくさん作られている
ニャンコ先生は、「夏目友人帳」のマスコット的なキャラクターのため、主人公である貴志よりも多くのグッズが作られています。なかでも1番多いのがぬいぐるみです。手のひらに乗る小さいサイズから等身大サイズ、人が乗れそうなくらいの特大サイズまで制作されています。通常販売だけでなく、一番くじの景品も数多く作られていて、ニャンコ先生のグッズがメインで景品になっていることも珍しくありません。
ぬいぐるみのほかには、ニャンコ先生の顔型の座布団やイラストが書かれたサコッシュ、サーモフードポットやパンケーキ用のミニパン、サンリオとのコラボ商品など、多種多様なオリジナルグッズが販売されています。さらに毎年、秋ごろになるとニャンコ先生が描かれた手帳も発売されます。
まとめ
「夏目友人帳」に登場するニャンコ先生とは、自称・貴志の用心棒で、普段は招き猫のぬいぐるみのような姿をしています。本来の姿は、真っ白で巨大な狐のような上級の妖「斑」で、その力は作中最強クラスです。大の酒好きで酒癖は悪く、酔っぱらって帰ってくることは日常茶飯事です。
マスコットキャラクターということもあり、ぬいぐるみを筆頭に数多くのグッズが販売されています。原作漫画は日本語だけでなく、英語版やフランス語版など海外でも出版されていて、英語版でのニャンコ先生は、そのままローマ字表記の「Nyanko-sensei」です。
アニメ7期「夏目友人帳 漆 」でも、そんな人気キャラクター・ニャンコ先生の活躍が期待されます。
（C）緑川ゆき・白泉社／「夏目友人帳」製作委員会
「夏目友人帳」原作漫画
