【明治安田J1リーグ】京都サンガF.C.2-3ヴィッセル神戸(日本時間10月6日/サンガスタジアム by KYOCERA)
遅れてやってきたブラジル人ストライカーが千両役者っぷりを見せた。ヴィッセル神戸のFWパトリッキが、こぼれ球を"顔面"でトラップするとそのまま右足でねじこみ、チームを勝利に導いた。奇跡の顔面アシストにファンたちも「もう運だよな」「素晴らしいな」「そこにいるパトリッキ」と大いに沸いた。
ヴィッセル神戸は明治安田J1リーグ第33節で京都サンガF.C.とアウェイで対戦した。2-2の同点で迎えた71分、左ひざ後ろの靱帯の負傷により4試合欠場が続いたパトリッキがピッチに戻ってくる。
すると83分に予想だにしないプレーから決勝ゴールを挙げる。左CKのチャンスで神戸はファーサイドの佐々木大樹がヘディングで折り返すと、そこに走り込んだ鍬先祐弥が右足を一閃。このシュートは枠を外れていたが、軌道上にはパトリッキが待ち構えていた。
パトリッキは左足でこのシュートをコントロールしようとするも、ボールの勢いを殺すことはできずにバウンドしてしまう。するとボールはパトリッキの顔面を直撃。これがいい具合のトラップとなると、ブラジル人ストライカーは怯むことなく右足を振り抜いた。
このゴールに解説を務めた中払大介氏は「このシュートから、顔にも当たるんですが、シュートが打てる位置にファーストコントロールを置けたところが大きかった。運みたいなものもある」と、顔面トラップにフォーカス。同じく解説の田中順也氏は「顔にあたってますよね」とミラクルプレーに思わず笑いが出てしまった。
このプレーにファンたちも反応。SNS上では「パトリッキのやつは叫びたい」「あごトラップ上手すぎるw」「顔面トラップw w w」「今季リーグ初ゴールを突きさしたパトリッキ」「パトリッキ素晴らしいな」「パトリッキの顔面トラップが決まるの、もう運だよな」と称賛する声が多く見られた。
このゴールが決勝点となり神戸は、クラブレコードとなる同一シーズンでのリーグ戦6連勝を達成。試合後のフラッシュインタビューでパトリッキは「ゴール前の混戦で自分はコースに入る。外れてくるこぼれ球を狙う役割。待っていた通りボールがこぼれてきて、自分のところで落ち着いて決められてホッとしている」とこのゴールを振り返る。さらに「最後まで自分たちを信じて戦えば目標は達成できる」と逆転優勝に向けて意気込みを語った。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)