【UEFAネーションズリーグ】イングランド代表 1-2 ギリシャ代表(日本時間10月11日/ウェンブリー・スタジアム)
まさに“やらかしてしまった”シーンだ。イングランド代表のGKジョーダン・ピックフォードが、ボックスを飛び出してボールを処理して攻撃の起点となろうとしたもののロストし、あわや失点という決定的なピンチを招いた。このプレーには国内外から批判が殺到する事態となった。
問題のシーンは、UEFAネーションズリーグ・リーグBの第3節ギリシャ代表戦の試合開始早々10分だった。ギリシャ代表が前線へのロングボール一発でチャンスを狙うと、FWヴァンゲリス・パヴリディスが抜け出し、イングランドのDFジョン・ストーンズが競り合いながら対応。ここでは、ストーンズが身体を入れている間にGKピックフォードが飛び出してボールを拾って事なきを得た。
しかし、問題はその後だった。ピックフォードは自身の足元にボールを置きながら顔を上げ、パスの出しどころを探していたが、後方からのプレッシャーを感じたのかやや躓くような姿勢となり、右足でコントロールし損ねたボールが相手へのパスとなってしまったのだ。
こぼれ球を拾ったギリシャのMFアナスタシオス・バカセタスはすぐさま左足で持って、ガラ空きのゴールへロングシュートを放った。ワンバウンドしたボールはゴールへと一直線に向かったものの、間一髪でDFリーヴァイ・コルウィルが滑り込みながらこのボールに足を伸ばし、かろうじてゴールラインの外へ弾き出すことに成功した。
ピックフォードにとっては味方に救われる形となったものの、彼の悲劇はまだ終わらない。この流れて与えたCKでも競り合いでパンチングを失敗し、ネットを揺らされてしまったのだ。この場面も相手のオフサイドで失点とはならなかったものの、立て続けの“失態”を受けて、国内外から守護神への批判が殺到する事態へと発展した。
イギリス紙『デイリー・スター』は「2分間の狂気でイングランド・サポーターは引き裂かれた」と伝え、イングランドのファンはSNSで「ふざけんな」「そんなことは(ピックフォードの所属先である)エヴァートンでやってくれ!」「ピックフォードがイングランドのユニフォームを着た中で最悪の5分間だ」「自分をエデルソンだと勘違いしてないか?」「笑えるな」「信じられない」「何やってんだよ」「不器用すぎる」と辛辣なコメントが並んでいた。
さらに日本でもSNSなどで。「どうして彼がイングランドの守護神なんだ!」「酷かった」「流石にそろそろ限界でしょ」「流石に笑えん」「色々ヤバかった」といった声が寄せられ、ピックフォードにとってはまさに“やらかしてしまった”一幕となった。
試合はエースのハリー・ケインが軽傷で不在のイングランドが1点を追いかける展開の中、87分にMFジュード・ベリンガムの同点弾で振り出しに戻したものの、94分に勝ち越しゴールを許して敗戦。連勝同士の対決を落とした。
(ABEMA de DAZN/UEFAネーションズリーグ)