【WWE】SMACK DOWN(10月11日・日本時間12日/サウスカロライナ・コロンビア)
難攻不落の女王の弱点は“120キロ超え”の自重か? セカンドロープからのパワーボムでマットに突き刺さる姿に「川田式パワーボムだ」「自重で…」「えぐい落とし方だ」とファンがざわめいた。
女子王者ナイア・ジャックスとナオミのノンタイトル戦が行われた。この日キレッキレの動きをみせるナオミに思わぬ苦戦を強いられたナイア。最後は女子戦線の主役たちが全員集合する賑やかな空気のなか屈辱の敗戦を喫した。
試合前から不穏な空気だった。相棒ながら「キャッシュイン権」行使を企むティファニー・ストラットン。さらにサウジアラビア大会での頂上決戦でナイアと相まみえる“もう一人”の女子王者であるリヴ・モーガン。その新たな用心棒であるラケル・ロドリゲス。さらにドミニク・ミステリオなどRAW勢が大一番を前に“ナイア包囲網”を形成した。
ひと癖もふた癖もあるメンツがリング下を占拠したなかでの対戦。それ以上にこのところタイトルへ意欲を示しているナオミが絶好調だった。試合序盤から柔軟な肉体とロープワークを使った頭脳的な攻撃で女王を追い詰め、トップロープからの「クロスボディ」や場外への「トルニージョ」など多彩な飛び技も次々と決まる。
ナイアの苦戦が続くなか、業を煮やしたように場外でティファニーがナオミを襲撃。ブリーフケースを振り上げたが、背後から現れたラケルがこれを奪って制止。両陣営の意図がいまいち見えていない混沌とした空気のなか、混乱に乗じたナイアが息を吹き返すと、セカンドロープへ。
得意のフィニッシャー「バンザイドロップ」を投下目前、それまで乱闘に加わっていなかったリヴが、奪ったブリーフケースでナイアを殴打。ラケルがレフェリーを引き付けると、復活したナオミが漁夫の利で「パワーボム」をナイアに炸裂させると、ナイアはマットに120キロの全体重が乗って“くの字”の体勢でリングにめり込んで撃沈。
威力、迫力ともに満点のフィニッシュ。しかも川田利明のラストライド式ボムのようにくの字に折れ曲がっての壮絶エンドに「川田式パワーボムだ」「すげえボム!自重で死ぬ」「えぐい落とし方だ」とファンがざわめいた。
タイトル戴冠後は”ほぼ敵なし“で手が付けられなかったナイアも、タッグ戦でのベイリー&ナオミの同時フォール勝ちに続き、ナオミに再びカウントスリーを喫するまさかの展開。ここ1カ月で2度のピンフォール負けと散々な状況だ。そんななか、最後は本来ベルトを巻いているべき“最恐女子”ことリア・リプリーも乱入。最後まで場内は騒然としていた。(ABEMA/WWE『SMACK DOWN』)