“それ言っちゃダメなやつ！”と誰もがツッコミを入れつつ、それを無邪気に口にしてしまうのが孫悟空（CV：野沢雅子）という男だ。5年ぶりにベジータ（CV：堀川りょう）とブルマ（CV：鶴ひろみ）に再会した悟空は、まじまじとブルマを見つめたかと思うと、笑顔でとんでもない一言を言い放った。
自宅の裏山で悟空が悟天と修業をしているところに、ベジータとブルマが会いにやってきた。悟空は2人を発見すると「久しぶりだな！」と嬉しそうだったが、最後に会ったのは5年も前で、みんなが集まるときでも修業すると言って全然会いに来ない悟空に対しブルマは「あんた放っておくと永久に会いに来ないんじゃないの？昔からそういうヤツよ、あんたは！」と再会早々に不満全開だった。
悟空はブルマの顔をまじまじと見つめると少年のように無邪気な笑顔を見せた。ブルマが「何よ？」と問いかけると、「おめえ、すっかりおばさんだな！」とデリカシーの欠片もない一言を言い放った。ブルマは間髪入れずに「おだまりー！」ブチギレ。「こう見えても奥様お若いですねってよく言われるんだから！」と必死な形相で言い返していた。
このときの悟空は47歳、ベジータは52歳、そしてブルマは51歳だ。たしかに悟空が“おばさん”と言ってしまうのも無理もないが、一方で悟空やベジータは10年前となんら変わっているようには見えない。ブルマが「全然変わらないあんたたちサイヤ人は化物よ！」と思わず言った通り、彼らの変わらなさにも怒っていたのかもしれない。
なぜサイヤ人は年齢を重ねても見た目の変化がほとんどないのか？このときベジータが 「我々サイヤ人は戦闘民族だ。だから戦うために若い時間が長いんだ」と初めて若さの秘密を明かした。この説明に“そうだったのか！”と驚いたファンも少なくないだろう。
ブルマは悔しそうに「ふん！今度神龍に頼んで若くしてもらおうかしら」と言い返すと、ベジータと悟空が話をしている間、不貞腐れながら雑草をむしっていた。なんとも哀愁漂う後ろ姿が同情を誘っていた。
アニメ「ドラゴンボール改」はアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版でサイヤ人編からセル編までの第1期が2009年4月から2011年3月まで放送。魔人ブウ編の第2期は2014年4月から2015年６月まで放送された。「週刊少年ジャンプ」（集英社）で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明の同名漫画が原作。シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える大ヒット漫画で、「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月11日より放送スタートした。
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