家庭用の鍋で、料理感覚で金属製品を作る“驚きの技術”が、SNSで話題となっている。     
 注目を集めているのは、精密部品の製造などを手掛ける会社・キャステムの公式アカウントが投稿した動画。鍋の中にドロドロに溶けた金属を入れ、ひしゃくですくって半透明の型へと流し込む。そして固定されていた型を開くと、中から可愛らしいカエルの造形物が現れた。
 この金属加工技術は「鋳造(ちゅうぞう)」と呼ばれるもの。一般的には数百度から数千度の高温で行われるが、今回の動画で使用されているのは80℃という低い温度で溶けだす合金だという。この合金を使った「インスタント・キャスティング・キット」という商品も販売されており、家庭で鋳造を試すことができるのだとか。