特殊詐欺の拠点が、いまフィリピンからカンボジアへ移行しつつある。SNS上には「海外出稼ぎ」という文字がおどるが、日本人によるカンボジアでの特殊詐欺事情を取材した泰梨沙子氏によると「楽しくリゾートで高収入みたいなポジティブな条件で出ているところが多い」が、その実態はほど遠いという。
現実には「パスポートを取り上げられ、拠点に連れて行かれる。場所にもよるが、ほとんど監禁状態で、外に出してもらえない」。さらに現地では、「警察に協力しようものなら出所後に制裁を受けてもらいますのであしからず!」といった詐欺マニュアルも流通しているそうだ。