“パネリスト全員が結果を出している経営者”という実験的トーク番組、ABEMA『For JAPAN』が10月11日に放送され、元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏らがSNS上などで拡散される「切り抜き」動画について議論を交わした。
関東文化財振興会株式会社代表取締役の宮田和男氏は、石丸氏に以前から注目していたという。「都知事選に出る前から見ていた。『すごい人が出てきた。世の中変えられるかもしれない』と思った」と評価しつつ、「切り抜き連中が、石丸伸二という人を神格化している部分がある。“世直し大明神”のようになっている」と指摘。
続けて、「マスメディアの中の切り抜きもある。インタビューでの失言を探そうと、あれでやられている」と、良くも悪くも切り抜きが横行している現状があるとした。
一方、石丸氏は、切り抜き動画の制作者に直接インタビューしたメディアがあったことを明かし、「実は出発点は違う。『石丸を応援したい』ではなく、『儲かるから』。これが原動力らしい」と説明。
また、「稼いでいるところは月500万円、切り抜きだけでYouTubeから入る。元はタダのフリー素材を使ってだ」と収益に触れた上で、「センセーショナルな、同じような切り抜きばかりが出てくる」と分析した。
さらに、こうした構造は「ネットだけでなくテレビと一緒だ」と指摘。「みんなに受ける、金になるものを毎回出してくるのが、ネットの世界でも起きた。なので、本質は前からあったのかもしれない」と語った。