サブスクリプションとは
サブスクリプション(通称:サブスク)は、消費者が定期的に料金を支払うことで製品やサービスを継続的に利用できる、従来の都度購入型とは異なるビジネスモデル。
サブスクリプションの特徴
定額制:一定期間ごとに固定料金を支払う
継続性:契約が続く限りサービスを利用可能
柔軟性:多くの場合、解約や一時停止が可能
主なサービス
<動画>
定額料金を支払うことで、映画やドラマ、バラエティ、アニメ、スポーツ、中継など、ラインナップ作品が基本的には見放題に(個別料金が必要な作品がある場合も)。「広告なし」のプランよりも安価な「広告あり」プランも出てきている。価格帯は月数百円〜4000円台が主、年間プランも。
主なサービス:ABEMAプレミアム、Amazon Prime Video、WOWOWオンデマンド、FODプレミアム、DAZN、dアニメストア、DMM TV、Disney+、TELASA、Netflix、Hulu、U-NEXT、Lemino etc.
<音楽>
定額料金を支払うことで、数千万曲を超える楽曲が聴き放題に。日々追加される曲、最新曲も聴くことができる。無料で使えるサービスも(広告あり、使用制限ありなど)。価格帯は月数百円〜1000円台が主、年間プランも。
主なサービス:Apple Music、Amazon Music Unlimited、AWA、Spotify、TOWER RECORDS MUSIC、Youtube Music、LINE MUSIC、Rakuten Music etc.
<ファッション>
定額料金を支払うことで、洋服がレンタルできるサービス。自分の好みだけでなく、提案してくれたり、スタイリストのコーデから選ぶこともできる。気に入ったものは購入できるサービスも。洋服のやり取りは郵送で行う。価格帯は月3000円程度から、ブランドや着数、期間によって変動。
主なサービス:Rcawaii、アナザーアドレス、airCloset、DROBE、メチャカリ、Brista etc.
<書籍・漫画等>
定額料金を支払うことで、雑誌や漫画、小説などが読み放題に。無料で使えるサービスも(広告あり、使用制限ありなど)。最新回だけでなく、バックナンバーを見られたりするのもメリット。価格帯は月数百円台からが主、年間プランも。
主なサービス:auブックパス、Kindle Unlimited、コミックシーモア、dマガジン、ブック放題、楽天マガジン etc.
<家具・家電>
定額料金を支払うことで、家具や家電がレンタル利用できる。スペースを取る家具なども、使いたい時に使って返却できるのがメリット。気に入ったものは購入できるサービスも。大型商品は到着・設置日の調整などが必要。価格は商品や期間によって異なる。
主なサービス:Uchidake、CLAS、ゲオあれこれレンタル、subsclife、無印良品 etc.
<車>
定額料金を支払うことで、購入せず、初期費用を抑えて車に乗ることができる。維持に必要な諸経費が利用料に含まれているサービスが多い。気に入れば購入できるものも。価格帯は1万円台程度〜10万円以上と、車種や期間によって変動。
主なサービス:定額カルモくん、ニコノリ、KINTO、SOMPO(損保)で乗ーる、NISSAN ClickMobi、スズキ定額マイカー7 etc.
<飲食>
定額料金を支払うことで、素材や調理品が定期的に届いたり、店舗でサービスを受けることができる。利用したい頻度などでプランの選択が可能。価格は商品や期間によって異なる。
主なサービス:上島珈琲店PASS(コーヒー)、Kit Oisix(調理セット)、nosh(冷凍宅配弁当) etc.
<その他>
ホテル
X(旧Twitter)
ランドセル
サブスクリプションのメリット
<消費者側>
初期費用を抑えて始めることが可能。最新のサービスや商品を利用できる。定額なので予算管理が容易。
<企業側>
安定した収益が見込める。顧客との長期的な関係構築ができ、データ収集による顧客理解の深化に繋げられる。
サブスクリプションの注意点
解約忘れによる不要な支出。解約するとモノやサービスが手元に残らない(買い取りなどできる場合は別)。利用頻度の偏りや、使わないサービスも含まれていることがある。
市場動向
矢野経済研究所「2023 サブスクリプションサービス市場の実態と展望」によれば、2023年の市場規模は約9430億円見込み、2025年には1兆円超えが予測されている。