【リーグアン】スタッド・ランス 1-2 ブレスト(日本時間10月27日/スタッド・オーギュスト・デローヌ)
選手もファンも緊張の眼差しで見つめた瞬間だった。スタッド・ランスのFW伊東純也のクロスからゴールが決まった場面で、相手DFと競り合ったFW中村敬斗がオフサイドポジションでシュートに影響・関与していた浮上したのだ。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)およびOFR(オン・フィールド・レビュー)も入った騒動の末、主審はどのような決断を下したのか……。
ブレストに2点を先行されたスタッド・ランスは29分、コーナーキックのチャンスを得る。伊東の鋭いクロスにDFジョセフ・オクムが豪快にヘディングを合わせ、ゴールネットが揺れた。
しかし、主審は笛を吹いてオフサイドのジェスチャー。確かにオクムはヘディングシュートを放つ際に敵DFと争っていた中村はオフサイドポジションに位置しており、そのブロックが妨害もしくはGKに影響の動きに与えていたかが争点となり、主審はOFRで確認する事態となった。
中継映像は当該シーンとVARスタッフの二面構成となったが、VARスタッフの数人が大声で何やら激論。この激レアシーンには解説の中山淳氏も「かなり揉めてますね」とコメントし、SNS上のファンも「敬斗くんの位置で影響与えているんだろうか」「え、これで中村敬斗のオフ取られるの?笑」「えー!?これ敬斗関与」「関与じゃなくなーい??!」「オフサイドか?」「純也のアシストが…」など不安げな声を挙げていた。
約3分半も試合が中断する中、VARスタッフと交信していた主審は、最終的に「中村の動きはゴールシーンに影響がなかった」と判断。伊東のアシスト、オクムのゴールが認められ、スタッド・ランスの選手たちも安堵したのだった。
なお、この試合で中村は2本のシュートを放ったがいずれも枠を捉えることができず、連続ゴール記録は5試合(欧州主要リーグで日本選手初)でストップ。スタッド・ランスもブレストに1-2で敗戦している。
(ABEMA de DAZN/リーグアン)