最近ネットで話題となっているワード、「受験後遺症」。福岡にある人気学習塾では、これをテーマに高校生のクラスでのグループディスカッションが行われた。講師が「最上位しか勝ち組の意識を持てない。それ以外の人はみな負け組意識を持っている」と語るように、受験戦争が激しかった昭和の学生には、敗北したコンプレックスや「自己肯定感の低さ」を大人になっても持ち続けてしまう人がいるという。
「受験後遺症」の言葉を生み出したのは、この塾の経営者でもある鳥羽和久氏だ。「劣等感を大人になっても抱え続け、今の子ども達に対して『勉強ができる人が偉い』という価値観を、知らず知らずのうちに押し付けてしまう」と語る。