「コンサート手話通訳」という職業がある。ニュースなどで見られる聴覚障害を持つ人に向けて言葉を手話で伝える通訳と同じく、コンサート手話通訳はその名の通り、アーティストの歌詞やMCを伝えるものだ。日本ではあまり馴染みがないが、海外では有名アーティストのライブで「主役を食った!」と言われるほどのパフォーマンスが、SNSで話題になったこともある。
長谷川恵美理さんは、コンサート手話通訳の活動を11年前から続けている。「アーティストの思い、そこに手話をのせて視覚化で伝える。それがコンサート手話通訳の役割」と、歌詞の言葉一つ一つを切り取るように手話にするのではなく、曲全体を伝えるように心掛けているという。さらに歌詞がない楽曲でも、今どの楽器が演奏しているかなどを伝えることで、楽しさを深められるという。『ABEMA Prime』では長谷川さんとともに、コンサート手話通訳の役割について、深く考えた。