【明治安田J1リーグ】北海道コンサドーレ札幌1-1セレッソ大阪(日本時間11月3日/大和ハウス プレミストドーム)
ピッチに入場する前の整列でまさかの“場外乱闘”だ。セレッソ大阪DF進藤亮佑が憮然とした表情で北海道コンサドーレ札幌のFW菅大輝に掴みかかり、壁際に押し付ける。今にも大喧嘩がはじまりそうな物々しいシーンだが、実はお馴染みの“戯れ”。ファンたちも「仲良しだなーw」「またやってるよ」と盛り上がりを見せたが関係を知らない一部のファンは「ガチかと思った」と驚いた様子だった。
明治安田J1リーグ第35節では、残留争い中の19位・札幌がホームに、8位のC大阪を迎えた。すると試合前、ピッチ入場直前の整列シーンで衝撃の映像が映し出された。
C大阪のキャプテンを務める進藤が、札幌の菅を見つけると、厳しい表情で首元に手をかけてそのまま壁際まで押しやっていく。その後言葉を交わして離れた進藤は、審判団と握手で挨拶しながらコミュニケーションをとった。
この試合の実況を務めた藤井孝太郎氏が「画面で映ったのは、キャプテンマークを巻いて出てきた進藤。札幌のアカデミー出身で、同じアカデミー出身の菅と戯れ合うシーンもありました」と説明したように、2人は札幌時代の先輩と後輩で仲良し。
このシーンを見たファンたちはSNSで「進藤と菅ちゃん仲いいな笑」「試合前に菅ちゃんの首絞めた、進藤は退場だなw」「進藤いきなりひどいw菅ちゃんがw」「おい進藤、菅ちゃんをいじめるなw」などと反応。なかには「ガチかと思った」「何があった?」と騒然とするファンもいたが、事情がわかると2人の仲の良さにほっこり。さらに「菅がまた進藤にやられてる!?笑」「進藤、今年は両手で菅にいったwww」といった反応もあるように、実は毎年恒例のシーンでもあったようだ。
上述の通り、進藤と菅は札幌アカデミーで育ち。トップチームでもともに戦った仲で、2018年にはDAZNのリフティングアタックに揃って登場し意気のあったプレーを見せていた。さらに2019年には札幌史上初となった、2選手が同時に日本代表に選出されるなど、生え抜き選手として大きな期待を寄せられていた。しかし2021年に進藤がC大阪へ移籍したことで別チームでプレーすることに。それでも試合で顔を合わせると戯れ合うほどの仲の良さを見せている。
なお、試合は1-1の引き分けで終了。試合後には、進藤に加え、ルーカス・フェルナンデス、田中駿汰、山下達也らかつて札幌でプレーした選手たちが札幌サポーターの元へ挨拶に。札幌サポーターたちの温かい拍手が送られるなど、心温まるシーンとなった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)