「正直子どもができたらとか、そういったことは関係なくて、俺が結婚を引き延ばしていた理由としては、お金の面でカホちゃんを養っていく自信がなかったっていうところにある」。シュウヘイはスタートアップ支援のある企業に転職したばかり。エステティシャンとして働くカホの収入も不安定だ。そのような状況のなか、シュウヘイは金銭面に不安を感じ、カホとの結婚をためらっていたのだった。
「なぜ言えなかったのか」というカホの問いに、シュウヘイは「お金の面で養っていく自信がないって、自分としてはすごく格好悪いことだと思っていて、それをカホちゃんに素直に伝えることができなかった。だから『子どもが…』とか別の回答をカホちゃんに伝えてしまっていた」と説明。さらにもうひとつ、シュウヘイは「言えなかった」理由として、幼い頃に父親を亡くした家庭環境を挙げ、「母親が俺と妹を育ててくれて、お金で苦労しているところを日々ずっと見ていた」と回想。「母親の苦労とか、大変な思いをカホちゃんにさせたくないなっていうのがあって」と打ち明けた。