シュウヘイは神妙な面持ちで斜め上を見つめた後、自身の答えを話し始めた。「まずこの旅に誘ってくれて、ありがとう。すごくカホちゃんと向き合えたし、自分とも向き合えた時間だったと思う」と旅を振り返り、続けて「自分の本心を伝えることができなくて、カホちゃんを傷つけていた」と反省を吐露。入籍の延期を申し出た際、シュウヘイはカホに「結婚は子どもができたタイミングでも良いのでは」と伝えていたが、本当は金銭面の不安から結婚を躊躇していたのだった。
「本当だったら『俺が稼ぐよ』って言いたかったけど、その時俺には自信がなかった」。シュウヘイは目に涙を浮かべながら、結婚を先延ばしにしてきた理由を、改めてカホに伝えた。結婚生活において、お金が重要な要素であることは確かだが、シュウヘイが思うほど、カホはこの問題を重く受け止めてはいなかった。「2人で歩んで行ったらいい」というカホの言葉に、シュウヘイも「確かにそうだな」と納得したのだという。では、結婚において本当に大切なものは何なのか。シュウヘイが考えた末にたどりついたのは「カホちゃんを想うこと、相手を想うこと」という答えだった。
「カホちゃんの好きなところって、やっぱり笑顔なんだよね。この笑顔をもっと増やしたいなって、心の底から思った」。時に眠れなくなるほど、悩みに悩んできたシュウヘイが、最終日に選んだのは「結婚」だったのだ。そしてシュウヘイは、半年前にプロポーズをした時は「中途半端な気持ち」だったことを明かし、さらには「かっこよさを出していた」と当時を回想。そのうえで「正直、今はお金もないし、仕事で一人前になっているかって言ったらそうでもないし、俺の中でかっこいい男ではないけど、これが俺だなって思う」と、今ここにいるのは“ありのままの自分”であることを強調した。
「でもカホちゃんを幸せにしたいって気持ちは変わらないし、これからも変わらないと思う。俺はカホちゃんを絶対幸せにする。だから僕と結婚してください」。そうプロポーズし直したシュウヘイの声は、悩んでいた時とは別人のようにハキハキしており、カホを幸せにするという決意で満ちていた。
カホが涙目で「お願いします」と返事をし、シュウヘイにカメラが向くと、彼の目にも涙がにじんでいた。そんな2人を、スタジオのMC陣も拍手で祝福した。その後シュウヘイは、カホから返却されていた、婚約記念に贈ったブレスレットを取り出し、「これは半年前にあげた(婚約記念の)ブレスレットだけど、その時の俺とは間違いなく違う。このブレスレット、俺に返すっていう、それをさせてごめんね」と謝罪。カホの手首に再びブレスレットをつけると、シュウヘイは「大好き」とストレートに愛を伝え、カホの体を力強く抱きしめていた。