ヤムチャがかめはめ波の使い手となったこの日は、“天津飯かめはめ波効かない説”が生まれた瞬間でもあった。天津飯(CV:鈴置洋孝)とヤムチャ(CV:古谷徹)が天下一武道会第1試合でいきなり激突。苦しい展開となりもう後がなくなったヤムチャは“とっておき”の大技・かめはめ波を初披露したが、天津飯はそれを避けようともせず……。
【映像】ヤムチャ、渾身の“かめはめ波”(11分20秒ごろ~)
ヤムチャと天津飯が争った第1試合は一進一退の白熱した攻防が繰り広げられているように見えた。しかし、得意の狼牙風風拳の改良版である「新狼牙風風拳」も天津飯に有効なダメージを与えることができず、「春のそよ風……まるで効かんわ」と言われてしまう始末だった。
ブルマ(CV:鶴ひろみ)の熱烈な声援も空しくヤムチャがジリジリと押される展開になると、「こうなったら仕方がない……」とヤムチャは亀仙人(CV:宮内幸平)もびっくりの“とっておき”の技を披露した。その構えはまさしくかめはめ波。ヤムチャがこの世で4人目のかめはめ波の使い手に名乗りを上げたのだった。
一気に形勢が逆転するかに思われたが、天津飯はヤムチャの放ったかめはめ波を避けようとすらせず、不思議な構えとともにこれを迎え受ける姿勢を見せる。果たして、ヤムチャが3年かけてこっそりと会得した大技は無念にも天津飯の「カーッ!」という気合いだけで跳ね返されてしまった。
跳ね返ってきたかめはめ波を跳んで避けた隙をつかれたヤムチャは、空中から武舞台に蹴り落されると落下のダメージで失神。さらに追い打ちを食らい左足まで折られてしまう散々な天下一武道会デビューとなった。
なお、その後天津飯と悟空で行われた天下一武道会決勝戦で、亀仙人が「かめはめ波そのものがきかんのじゃ。大小に関係なくな……」と発言したことから“天津飯かめはめ波効かない説”がファンの間で語り継がれることになる。セル(CV:若本規夫)と悟飯のかめはめ波決戦も、天津飯が気を失っていなければ無効化できたのでは?とネット上では今も激論が交わされてる。
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている大ヒット作だ。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月11日より放送中。
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