まるでゴムゴムの実の能力者!?孫悟空(CV:野沢雅子)とクリリン(CV:田中真弓)が初めて戦うことになった第22回天下一武道会の準決勝。その試合で、空からの落下中を悟空に狙われたクリリンが、攻撃をかわすため体を風船のように膨らませる驚きの場面があった。
【映像】風船みたいにクリリンが膨らむ瞬間(21分10秒ごろ~)
悟空とクリリンの同門対決、それも少年同士とは思えない白熱のバトルに天下一武道会の観客は大盛り上がりを見せていた。悟空がクリリンの攻撃を避けて空高く舞い上がると、クリリンも後を追うように高く飛ぶ。
このとき、クリリンの頭に反射した太陽の光で「ま……まぶしい!」と悟空に一瞬のスキができると、これをチャンスとみたクリリンは悟空の目がくらんでいる間に強烈な蹴りをくらわせ、落下させた。
上空から武舞台へと叩きつけられ、さすがの悟空も危うし……と思われた瞬間、悟空は間一髪のところで体勢を立て直し無事着地。逆に落下してきたクリリンに攻撃をしかけようと待ち構えた。そしてタイミングを合わせ飛び上がり、空中で無防備なクリリンに飛び蹴りをクリーンヒット……させるはずだったのだが、クリリンは悟空の攻撃を予想していたよう。直前で大きく息を吸い込むと、風船のようにぷく~っと体を膨らませて華麗に悟空の飛び蹴りをかわしていた。
クリリンのこの様子は「ワンピース」の主人公ルフィーが持つゴムゴムの実の能力そのもの!?時代が時代なら思わず「ゴムゴムの~!」と言ってしまいそうなワンシーンだった。
強敵と戦っているとき、悟空はいつも「わくわくしてきたぞ!」「わくわくするんだ!」と楽しそうに名セリフを口にする。クリリンとの初対決でも、ここで悟空からクリリンを強敵だと認めるように「こんな楽しい戦いはオラ初めてだ!わくわくするぞ!」が飛び出した。
悟空とクリリンのマジバトルはこれが最初で最後だったが、後にファンから“技のデパート”と称されるほど多彩な技を編み出すことになったクリリン初のオリジナル技はこのゴム風船戦法だったのかもしれない。
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている大ヒット作だ。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月11日より放送中。
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