【明治安田J1リーグ】湘南ベルマーレ 1-1 北海道コンサドーレ札幌(11月9日/レモンガススタジアム平塚)
2024年のバロンドールを受賞したスペイン代表MFを彷彿とさせるようなミドルシュートだった。湘南ベルマーレに所属するMF田中聡が、北海道コンサドーレ札幌戦で豪快なゴラッソ。結果的に湘南のJ1残留を決めることになったこのゴールが、SNSでも大きな話題を集めている。
この36節の結果によって残留が決まる湘南と、降格圏から抜け出せない崖っぷちの札幌の一戦。両者にとって重要な試合を動かしたのは50分、湘南・田中のゴールだった。
湘南はエリア手前からMF小野瀬康介が楔のパスを入れると、FW鈴木章斗がヒールで落とし、このボールに反応したのがボックス手前中央でフリーとなっていた田中だった。迷いなく左足を振り抜くと、アウト回転のかかったボールはブロックに入った札幌のDF大崎玲央の身体に当たって方向を変え、ゴール左隅へと吸い込まれた。
ゴールまで約20mの位置から突き刺さったゴラッソには、ファンたちもSNSで反応。「シュートは打たなきゃ入らないの見本」「サトシが打てば3回に1回はゴール入るからどんどん打って欲しい」「田中聡選手がこの位置にいる時ほんと恐怖」「迷いのない一撃」「鬼ミドル」「この男は打てば入る」と大熱狂の様子だった。
さらには、「日本のロドリで決定」といった声も。今年度のバロンドールを受賞した世界最高のアンカーも重要な場面で何度も強烈なミドルシュートを決めており、田中となぞらえたファンもいたようだ。
その後、59分に札幌が追いつき1-1のドロー決着となったが、他会場の結果を受けて湘南のJ1残留が確定。“湘南の神童”と呼ばれる男のスーパーミドルによって、湘南は来季もJ1を舞台に戦うことを決めた。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)