【ブンデスリーガ】マインツ 3-1 ドルトムント(日本時間11月9日/メーヴァ・アレーナ)
美しいロングフィードによるゴール演出には本人も満足気だった。マインツのMF佐野海舟がドルトムント戦で、ハーフウェーライン付近からボックス内に走り込む味方に“逆足”の左足でピンポイントのロングフィードを供給。試合後のインタビューでは話題のシーンを振り返った。
マインツはブンデスリーガ10節で強豪ドルトムントを3-1で撃破。ダブルボランチの一角で攻守に躍動した佐野のハイライトの1つが、54分のシーンだ。自陣右サイドからMFアントニー・カシが入れた横パスをFWヨナタン・ブルカートがワンタッチで落とすと、ハーフウェーライン付近で佐野が前を向いてボールを受けた。
佐野は速度のあるパスを左足でトラップすると、やや浮き上がったボールをキック。利き足とは逆の左足で左前方へと美しいサイドチェンジを繰り出した。そこからボックス内左に走り込んだDFフィリップ・ムウェネがマイナスに切り返してゴール前にクロスを入れ、最後はゴール前に飛び込んだMFパウル・ネーベルが左足で合わせてゴールネットを揺らしたのだ。
このロングフィードをABEMAで解説を務めた元日本代表DFの安田理大氏は、「素晴らしいですね。美しいですし、難しいですよ相当」と称賛。試合後にはアベカメ(日本とドイツを繋いだABEMA専用カメラ)の独占インタビューで、佐野自身が動画を見ながら話題のシーンを振り返った。
安田氏が「トラップ浮いていたけど逆足で素晴らしいサイドチェンジでした。普段から練習してるんですか?」と質問すると、佐野は「ジョニー(ブルカートの愛称)に入った瞬間に、逆サイドに蹴ろうと思っていました。トラップは少し上手くできなかったですが、今週の練習でもこういうサイドチェンジは上手く決めれていたので、自信を持って蹴りました。結果的にゴールに繋がって良かったです」と振り返った。
さらに安田氏が「ゴールに結びつくプレーもありましたし、大きな自信になったんじゃないですか?」と続けると、佐野は「自分の課題はゴールに繋げるところ。そこを多く出していきたいですし、同じく継続して守備の部分でも自分の強みを出していきたいです」と力強くコメントした。
入団1年目のマインツで、10節まで全試合スタメンと完全にチームの信頼を勝ち取った佐野。今後に向けては、「まずはチームのために全力でやること。もっとこの素晴らしい雰囲気で勝利を味わいたい。サポーターの皆さんと一つでも多くの勝利を掴みたいです」と意気込んだ。
(ABEMA/ブンデスリーガ)