そのうえでモナは「モナじゃない誰かの方が、アオイさんが幸せになれるなら、この先進まない選択をアオイさんがしても、モナは後悔しないと思ってる」と別れへの覚悟を吐露。しかし、モナが心の底から望んでいるのは、アオイと共に生きていく幸せな未来だ。最後にモナは「もちろんアオイさんの判断は尊重するつもりでいるんだけど、アオイさんのことが大好き。ずっとずっと大好きだよ。アオイさんのそばにずっとおりたいです」と想いをぶつけた。
次はアオイが決断を伝える番だ。初めにアオイは、「モナと進むか?別れるか?を決める最後のタイミングだと思った」「ここ半年、モナも苦しかったと思うし、俺もすごい苦しかったから、このままズルズル引っ張る方が、モナのことを幸せにできないなと思った」と、旅への参加を決めた理由を語った。決断する覚悟を決め、やって来たギリシャで、アオイとモナは初日から衝突。アオイは「日本にいる時と何も変わらないのかなって、1日目から先が見えなかった」「これで7日間過ごして大丈夫かなって、すごい不安になった」と振り返った。
ひたすら考え、悩む日々のなか、アオイの気持ちが「別れ」に傾いたことも。「これから先モナが俺のために無理して、慣れないことずっと背負わせ続けるのは、俺も苦しい。だからもう、そんなこと考えずに、モナは解放された方が幸せなんじゃないの?自由にモナらしく、これからも生活できるように、素敵な30代の再スタート。俺はもう邪魔したくないから、別れたいって思った」と率直に明かした。
モナは目に涙をいっぱい溜め、アオイをまっすぐ見つめていた。アオイが次に発する言葉を、祈るように待つモナ。そして次の瞬間、「でもさ」というアオイの震える声が、沈黙を破った。「旅の中でモナの笑顔見る度に、幸せな時を感じる度に、苦しい日々に戻っても、モナと一緒にいたいと思ったし、これから先、どんなことがあっても、この旅でモナといっぱい感じあえたこと、モナが俺に向き合ってくれたこと、俺がずっと欲しかったモナからの一歩、それを踏み出してくれたモナが本当に嬉しくて」。
さらにアオイは、号泣するモナに、悩んだ末に出した答えをこう告げた。「これから先、モナがいない未来なんて全然考えられなくて、これからも、どんなに辛いことがあっても、ずっと一緒に、モナといたいって思った」。アオイの決断を、モナは泣き笑いの表情で受け止めた。ギリシャに来て以来、幾度となく泣いてきたモナ。旅の最後に流したのは、最高に幸せな涙だった。